犬が人に噛みついてしまう理由と原因別のやめさせ方
犬が人が噛む行為は、とても危険なので許容してはなりません。それが甘噛みであっても、いずれケガをする、またはケガをさせる可能性があります。
ただ、犬としても理由もなく噛んでいるのではありません。それがなぜなのか、根本的な原因をまずは探ってみてください。今回ご紹介する、犬が人に噛みついてしまう理由と原因別のやめさせ方をヒントに、今後のしつけに活かしてください。
1.甘えたいから
遊び始めると噛んできたり、何気ない時にガブガブ甘噛みをする犬は、飼い主に甘えていることが多いです。子犬同士がじゃれ合うような感覚で噛んでいるかもしれませんが、つい強く噛んでしまう可能性があるので注意しなければなりません。
犬同士でも噛んではいけないことを学ぶものですが、子犬のうちに親から離れた場合は社会性が不足している状態です。たとえ子犬であっても噛むことを許容せずに、犬用おもちゃで噛む欲求を発散させてみてください。
噛んだら「ダメ!」とピシャリと叱るようにします。できるだけ叱る機会を減らすために興奮する前にその場を立ち去る、スルーをして「噛むと遊んでもらえない」と対処をして学習させてください。
2.口の中の違和感
歯の生え変わり時期の子犬も、口の中に違和感を感じてガブガブ噛んでくることがあります。時期としては乳歯が生える生後1ヶ月、永久歯が生える生後6〜7ヶ月頃によく見られます。
歯がむず痒くて手当たり次第噛んでしまう状態なので、子犬用のガムやおもちゃを与えてみてください。噛まれたらその度に「ダメ!」と注意をして、噛んでいいのはおもちゃだけだと繰り返し教えます。
3.しつけが十分じゃないから
犬の噛み癖は、問題行動として飼い主がしっかり対処しなければなりません。もし成犬になっても噛み癖が直らない場合は、しつけが不十分だった可能性があります。
- 子犬の頃の噛み癖が付いたまま成長してしまった
- なにかしらの恐怖や不安から自分を守るために噛む行動に出てしまった
- 犬が飼い主を見下してしまっている
犬が人に噛みついてしまう原因には、これらのようないくつかのパターンがありますので、原因をよく見極めてから対処を行いましょう。
とくに保護犬であれば、何らかのトラウマから噛んでくる場合も多いです。まずは、犬が噛む状況を避けることから始めましょう。
噛み癖がある犬には、おもちゃなどを口から離させる「ちょうだい」のトレーニングを行います。できたらおやつのご褒美を与えて、何度も繰り返してみてください。
ただし、噛み癖の激しい犬であればケガを負う危険があります。獣医師や専門トレーナーの力を借りながら、少しづつ改善を図ることをおすすめします。
4.本能的に噛んでしまう
犬に備わった防衛反応のせいで噛んでしまっているケースもあります。
例えば、犬の背後から触ったら噛まれた、おもちゃを取ろうとしたら噛まれた、という感じです。このほかにも、他の犬への攻撃として本能的に噛んでしまう場合もあります。
このような場合、飼い主のしつけだけでは手に負えない部分があるので、プロに相談することをおすすめします。
5.病気
もし、ある日突然犬が人を噛むようになったり、その日によって噛むなど異変が起きた場合は何らかの病気の疑いが出てきます。
ケガや体調不良から防衛反応として噛む、脳機能に異常が起きているから噛むなどの原因を疑ってみてください。
認知症やてんかんの発作で噛むなどの異常行動を起こすこともあるため、少しでも異変を感じたら獣医師に相談を行い、適切な治療を受けるようにしてください。
まとめ
犬が人を噛むのは何らかの理由がありますが、すでに危険な状態であれば必ずプロの力を借りるようにしてください。
強いトラウマを抱えている場合、病気やストレスである場合は特に危険です。早めに相談を行い、その上で対処をするようにしましょう。