犬は人の言葉や会話を理解しているの?
犬は人の言葉や会話を理解しているのでしょうか。
「言葉」と「会話」に分けて、犬が理解しているのかどうかについて解説していきます。
犬は人の言葉を理解しているの?
結論からいいますと、犬は人の言葉を理解しています!
ただし、すべて理解している訳ではなく「ある程度は理解している」というのが正しいでしょう。
『犬は2~3歳程度の人間と同じくらいの知能を持っている』といわれており、最高で200種類もの言葉を理解するとの研究結果がでています。
「ごはん」「おやつ」「さんぽ」などの言葉に反応して喜んだり、「おるすばん」や「びょういん」と言われてションボリしたりすることなどからも、明らかに犬は人の言葉を理解しているでしょう。
しかし、単語としての言葉は理解できても、文章を理解することは犬には難しいようです。
飼い主が犬に「ごはんを食べてからお散歩に行こうね」と言っても、犬は「ごはん」「さんぽ」の部分しか理解していないと思われます。
犬は人の「会話」は理解しているの?
前述のとおり、犬は文章は理解できません。そのため会話も部分的な言葉は理解できても内容は理解していない可能性が高いです。
「お父さんとお母さんが言い争いをしていたら犬が仲裁に入った」という話しを聞いたり、実際に体験したことがある人は多いでしょう。
こういった体験をすると「犬が会話の内容を理解して喧嘩を止めにきた!」と思ってしまいますが、これは犬が言い争いの会話を理解している訳ではなく、争っている雰囲気を察して仲裁をしているのです。
犬は昔から群れで暮らしているため、空気を読むのが得意な動物だといわれています。口調や表情、空気感で飼い主が喧嘩をしているのを察して「まぁまぁ…」と止めに入ってくれているのでしょう。
「お父さんは悪くないよね?」「お母さんの味方してくれる?」と犬に聞いても、犬にとってはなんのことだか理解できませんので、言い争いはほどほどにしてあげてくださいね。
犬は自分に向けられた言葉は認識してる?
犬はコミュニケーション能力が大変優れているため、飼い主が自分に向けて言葉を発していることもちゃんと理解しています。
飼い主から何度も同じ言葉を向けられ、その後に飼い主が同じ行動(ごはんをくれる、散歩に連れて行ってくれるなど)をすることで単語と意味を結び付けて理解しているようです。そのため、言われた言葉が知っている単語であれば、喜んだり、芸をしたりと反応してくれるようになります。
自分の名前も、言葉の意味はわかっていなくても繰り返し呼ばれることで「どうやら自分のことを呼んでいるみたいだぞ」と学習し、自分の名前だと認識していくでしょう。
逆に、知らない言葉を向けられると犬は首をかしげて不思議そうな顔をしますし、イタズラをした後に長々とお説教をされても理解することはできません。
犬は自分に話しかけているということは理解しますが、内容は言葉によって認識したりできなかったりするようです。
まとめ
犬は人の言葉や会話を理解しているのかどうかを解説しました。犬は人間が思っているよりも多くの言葉を理解しています。嬉しい言葉を言われると喜びますし、「病院」など嫌なことを言われるとションボリしてしまうでしょう。
愛犬は話しかければ話しかけるほど、あなたの言葉を理解してくれるようになるはずです。犬が喜びそうな言葉をたくさんかけてあげてくださいね。