犬を落ち着かせたい時に言うべき言葉
1.「帰りに~行く?」
動物病院の待合室で落ち着かなくなってしまった愛犬には、「帰りに~行く?」と声をかけてみてください。
「~」に入る言葉は、愛犬が大好きな場所です。公園・ドッグラン・飼い主の実家・犬同伴OKのお店など、愛犬が行きたがる場所や会いたい人がいる場所を選ぶのがポイントです。
なぜこのような言葉をかけるのかと言いますと、「この後の楽しみ」に意識を向けてもらうことができるからです。
嫌なことも、その後の楽しみがあると、がんばろう!という気持ちになれるものですよね。
待合室で診察待ちをしている時、嫌なことをされるかもしれない、痛いことをされるかもしれないと、不安な気持ちでいっぱいになっていると思います。
「大丈夫だよ」「痛くないよ」「今日は注射しないよ」などはNGワードです。不安を煽るような言葉は、犬を逆に興奮させてしまうことがありますし、その場から逃げ出したくなってしまいます。
「帰りに~行く?」と言葉をかけた時は、実際にその場所に行くようにしましょう。つまり、本当に行ける場所を選んで言葉にするのがポイントです。
2.「おやつ食べる?」
お散歩中、他の犬とすれ違う時、興奮して落ち着かなくなってしまった時は、「おやつ食べる?」と声をかけてみてください。
実際におやつを持ってお散歩に行くのがポイントです。おやつを見せながら言葉をかけてもよいです。他の犬ではなく、おやつに意識を向けることで、吠えたり飛びかかろうとしたりすることを防ぐことができます。
これは、お散歩中のトレーニングとしても活用されている方法です。飼い主に言葉をかけられたら、他の犬ではなく、必ず飼い主に注目させるというしつけです。お散歩中のトラブルを防ぐことが目的です。
この時のNGワードは「やめなさい!」と大きな声を出すことです。そして、リードを強く引っ張ることもNG行為です。犬を逆に興奮させてしまいやすいです。
言葉をかける時は「おやつ」ではなくてもよいです。「ジャーキー食べる?」「ビスケット食べる?」など、愛犬が大好きなおやつの名前で声掛けする方が意識を向けやすいと思います。
3.「あれ!?~は!?」
興奮する愛犬を抱っこして落ち着かせようとしたものの、腕の中で暴れてしまうことってありますよね。
そんな時は、「あれ!?~は!?」と言葉をかけてみてください。「!?」がポイントなのですが、驚いたような大袈裟な言い方をするのがポイントです。
もうひとつポイントは、その場にいない相手のことを探すような感じで声をかけることです。
「~」の中に入る言葉は、「パパ」「ママ」や「同居する犬の名前」「同居する猫の名前」などです。「おねえちゃんは!?」でもいいですし、愛犬が大好きな相手や会いたい相手であるとよいと思います。
あれ?どこだ?みたいな感じで辺りをキョロキョロしながら探す動作をしてみてください。愛犬も一緒になって注目し、興奮させてしまった原因から気を逸らすことができるはずです。
NGワードは「じっとして!」です。逆に犬を興奮させてしまい、抱っこされている腕から落下するなどの危険があります。じっとして!と言われるほど暴れたくなってしまうものですよね。
まとめ
犬を落ち着かせたい時に言うべき言葉を3つ解説しました。
- 「帰りに~行く?」
- 「おやつ食べる?」
- 「あれ!?~は!?」
「おすわり」「待て」「伏せ」なども愛犬を落ち着かせる時に使いたい言葉なのですが、興奮してしまった犬には効き目がないことも多いですよね。
我が家の愛犬たちには、「待て」よりも「ブロッコリー食べる!?」と言った方が私に注目してくれるので、よく使っている言葉です。
みなさんの愛犬にも、絶対に効き目のある魔法のような言葉があるのではないでしょうか。