犬が「初めて行く場所」でよくする行動
犬が初めて行く場所でする行動には、具体的にどのような行動があるのでしょうか。
1.地面のニオイを嗅ぐ
犬は初めての場所に来ると、まずは自慢の嗅覚を使って情報収集します。これは慎重な犬でも好奇心旺盛な犬でも見られる行動です。
犬はニオイを嗅ぐことによって安心でき、ストレス発散にもなります。慎重な犬ほど地面を探りながら歩くことが多いです。「ここは安全な場所だ」と確認できたら元気に歩いてくれるでしょう。
2.歩き回る
人間が落ち着かないときに歩き回るように、犬も知らない場所に来ると歩き回ることがあります。同時にニオイを嗅いだり景色を見たりして情報収集もします。
ウロウロしても落ち着かずに脱走してしまう犬もいるので、飼い主さんは注意が必要です。
3.固まる
落ち着かないと歩き回る犬もいますが、反対に固まってその場から動かなくなってしまう犬もいます。犬は自信がないときに耳や尻尾が下がり、全体的に姿勢を低くします。
車でお出かけしてきたのならまず駐車場を少し歩くなど、徐々にその場の空気に慣らしてあげてください。
4.ハアハアと息が荒くなる
犬は緊張しているとハアハアと息が荒くなるときがあります。病院が苦手な犬が診察前にハアハアしているのはよく見られる光景ですね。
暑さはなく、持病のない犬が初めての場所でハアハアしていたら緊張のサインです。体を撫でる、水やおやつあげるなどして緊張をほぐしてあげてください。
5.トイレを我慢する
緊張するとトイレが近くなってしまう犬がいますが、逆に我慢してしまう犬もいます。排泄は無防備な状態になるので、安心できない場所で我慢するというのは本能です。
犬は人間より排泄の回数が少なく、成犬なら12時間くらいは我慢できてしまいます。新しい場所に来た保護犬や、外泊先などで起こりがちです。もちろん病気の原因になるのでよくありません。
犬が緊張しているときの対処法
犬が初めて行く場所で、好奇心旺盛な行動をしているのは問題ありませんが、もし緊張し過ぎているように見えたら、すぐにその緊張をほぐしてあげる必要があります。
体を撫でる
「大丈夫だよ」と優しく体を撫でてあげると、犬の緊張をほぐすことができます。緊張すると体が凝りやすくなるのは、人間も犬も同じです。
毛の流れに沿って耳のつけ根や首、背中をほぐすと犬は気持ち良く感じます。
おやつや水を与える
おやつや水を与えて、一旦別のことに集中させることで、犬の緊張をほぐすことができます。
また、人間同様緊張すると喉が渇くので、犬が水を飲みたがっていたら飲ませてあげてください。
ただし、車酔いしやすい犬は食べすぎると嘔吐しやすくなってしまいます。その後の予定を考えて、おやつを与えすぎないようにしてください。
「ストレスに強い犬」にしておくことの大切さ
犬は嗅覚や聴覚が優れているので、知らないニオイや音が人間より大きな刺激に感じます。また車や電車などの移動時間も普段とは違うので体力を使います。
知らない場所で緊張するのは身を守るために必要なことであり、決して悪いことではありません。ですが、飼い主から離れるのを嫌がる、体調を崩すなど、緊張の度合いが激しい場合は問題です。
犬を飼っていれば、犬を急に預ける、入院させるということが起こる可能性があります。様々な事情で「初めての場所」に突然行かせることになってしまう場合に備えて、普段から少しずつでも慣れさせて、初めての場所でもある程度は平気な犬しておく必要があります。
まとめ
「初めて行く場所」で無駄に過剰に緊張させないように、お散歩以外にも様々なドッグランや観光地などに出かけ、普段とは違う環境に徐々に慣れさせておきましょう。
初めての場所で犬が緊張してしまっても、期間を置いてもう一度行くと、あまり緊張せずにいてくれることもあります。
お出かけが楽しくなると、犬は家から遠い世界も知ることができます。愛犬に楽しい世界をたくさん体験させてあげることで、豊かな犬生にしてあげましょう。