犬が散歩好きな理由
犬が散歩好きなのはなんとなく感じているとは思いますが、その理由とは一体なんなのでしょうか。
1.刺激を得ることができるから
犬が散歩好きなのは、刺激を得ることができるからです。
風を感じること、においを嗅ぐこと、音や声を聞くこと、地面に触れてみることなど、散歩ではたくさんの刺激を得ることができます。
家の中にいても不可能なことではないのですが、やはり外に出て直接感じたいのです。
コロナの流行の感染拡大防止対策として、私たち人間も長い外出制限を受けましたよね。死を感じる恐ろしい感染症です。本当は外に出たい。でも家にいた方が安全だし感染拡大を最小限にとどめることの一助になる。思うように外に出られず、強いストレスを感じたと思います。
犬だって同じです。家の中で過ごしてばかりいると、強いストレスを感じます。ため込んだストレスによって、肉体的にも精神的にも病んでしまうことがあります。
犬が散歩好きなのは、外の世界にある無数の刺激を受け、気分転換をしたり、ストレスを発散させたり、体と心の健康を維持するための自然な行動なのです。
2.情報を交換することができるから
犬が散歩好きなのは、情報を交換することができるからです。
犬同士もお互いに情報を交換し合っているのをご存じでしょうか。散歩のとき、愛犬が必ずにおいを嗅ぎたがるスポットがあると思います。そこには、他の犬の臭い(排泄物やフェロモンなど)がついていて、その犬の情報が分かると言われています。
例えば、新しく引っ越してきた犬の、年齢・性別・体の大きさなどの情報臭いを通じて感じ取ると言われています。その結果、「この子は相性が合う犬かな?仲良くできるかな?」と、見極めます。
他には、「ここは俺様の縄張りだからな!荒らすんじゃないぞ!」と、強気な情報が残されていることもあります。自分よりも力の強そうな相手からの情報を見つけた時、その場所にはマーキングをしないことがあります。
犬が散歩好きなのは、犬同士で情報を交換し合い、縄張りを守ったり、安全を確かめたり、人間社会・犬社会で生き抜くための行動なのです。
3.会いたい人や犬がいるから
犬が散歩好きなのは、会いたい人や犬がいるからです。
家を出た後、わき目も振らず、ドッグランに向かうことがあります。お友達犬が集まっているのでしょう。
我が家の愛犬は、お庭暮らしのお友達犬に会いに行くのが毎日の日課です。フェンス越しにしか会ったことがないのですが、それでもお互いが楽しみにしているようです。
「名前は知らないけれど、いつも可愛がってくれるウォーキングをしている人」なんて知り合いもいたりするのではないでしょうか。犬が散歩好きなのは、散歩の時でなければ会うことのできない人や犬がいて、会うことを楽しみにしているからです。
犬の散歩をサボった時の悪影響とは
では、犬の散歩をサボった場合、犬にどのような悪影響を与えてしまうのでしょうか。
ストレスによる問題行動を起こす
(なぜ急にこんなことをするようになってしまったんだろう…?)と、飼い主を悩ませる行動こそ、ストレスによる問題行動です。
散歩にいけないと、犬が以下のような問題行動を起こす可能性があります。
- わざと粗相をする(トイレを失敗する)
- 物を噛んで破壊する
- 人の手に咬みつく(甘噛みよりも少し強い)
- 無意味に吠え続ける
- 夜鳴きをする
散歩にいけないせいでため込んだストレスが爆発してしまったのでしょう。
脱走を試みようとする
「散歩に連れて行ってもらえないなら脱走だ!」と、試みようとすることがあります。玄関のドアが開くのを待ち伏せしたり、リビングの窓を開けた瞬間に飛び出したり、本当に脱走してしまうことがあります。
「外に出たい!散歩したい!」という欲求を抑えきれなくなってしまったのでしょう。
肥満になる
散歩以外の運動をする機会がない犬の場合、運動不足による肥満になりやすいです。
運動不足になると筋力が衰え、筋肉量も減り、基礎代謝が下がってしまいます。その結果、消費エネルギーも減ってしまいますが、食事内容や食事量がそのままの状態では肥満になっても仕方がない状況です。
「ちょっとぽっちゃりしているけど可愛い♡」などと安易に考えていると危険です。関節炎や糖尿病などの肥満が原因で起こる病気になってしまうかもしれません
愛犬の適正体重を知っていますか?痩せ気味なのか、健康的なのか、肥満なのか、飼い主が判断できない時は、ぜひ獣医師に相談してみてくださいね。
まとめ
犬が散歩好きな理由を3つ解説しました。
- 刺激を得ることができるから
- 情報を交換することができるから
- 会いたい人や犬がいるから
我が家の愛犬2匹は、大の散歩好きと、大の散歩嫌いと、両極端に分かれています。
みなさんの愛犬はどうでしょうか。必ず何か、散歩に行きたい理由があるはずです。