1.指示に従う
「オスワリ」「フセ」などの指示しつけにしっかり従ったり、名前を呼ばれたらすぐに駆け寄ってきたり、指示に素直に従うということはその人を尊敬していなければできない行動です。
指示しつけがなかなか身につかずに困っているという場合、多くは飼い主さんとわんこの間で信頼関係が形成されていないことが原因です。人間だって尊敬していない相手の指図は受けたくないですよね。わんこも同じなのです。
2.お尻や背中を向ける
人間界では相手にお尻や背中を向けることは失礼に当たりますが、実はわんこの世界では全く逆。わんこがお尻や背中を向けるのは、相手を信頼して尊敬している証なんです。
お尻や背中というのは自分の目が届かない死角であり、万が一後ろから襲われればひとたまりもありません。つまり何をしてくるかわからない相手に対しては背中やお尻を見せるような無防備なことは絶対にできないわけです。
また同時にお尻や背中を向けるということは、「俺の背中は任せた!」と自分を守ってほしいという意味もあります。強さを認めて尊敬している相手だからこそ、背中を任せることができるのです。
3.ヘソ天をする
おヘソを天井に向け、仰向けに寝転がる「ヘソ天」ポーズも尊敬する相手にしか見せない行動です。
内臓が詰まっているお腹は、あらゆる生きものにとって絶対的な急所の1つ。その急所を無防備に相手にさらけ出すということは「あなたが自分よりすごいことはよくわかってます」「あなたの前でならこんなことだってできちゃいますよ」とアピールしているのです。
またもちろん、単純にお腹を撫でてほしくて寝転がる場合もありますが、お腹を触らせるという時点で相手を信頼していることに他なりません。
4.足元で寝る
わんこと同じベッドで寝ることについては賛否両論ありますが、普段わんこと一緒に寝ているという人も少なくないかと思います。
わんこがどの位置で寝ているかによっても飼い主さんへの尊敬度合いがわかります。枕元、お腹の辺り、足元とさまざまな位置で寝るパターンがありますが、一般的には足元に行くほど尊敬度が高いと考えられています。
背中やお尻と同様に、足元は自分の目が行き届かない死角です。わんこが飼い主さんの足元で眠るのは「ここの警戒は任せて!」と飼い主さんの死角を補うボディガードをしてくれているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?かつては「犬は家族を群れの仲間と認識しており、飼い主は群れのリーダーとして犬に認められなければならない」と考えられていましたが、近年ではこの「飼い主リーダー論」は否定されています。
とはいえ、すでにご紹介したように、しつけや社会生活には信頼関係を欠かすことはできませんから愛犬にある程度の「敬意」のようなものを持ってもらうことは必要です。
もし愛犬のしつけが上手くいかなかったり、今回ご紹介したような行動が見られず、愛犬から尊敬されていないように感じるのであれば、普段の行動や接し方を見直さなければなりませんよ。