1.手作り食にこだわりすぎる
愛犬の健康のために、市販のフードを与えるのではなく手作り食を頑張っているという人もいるかもしれません。余計な添加物を避けて新鮮な食材を与えるという観点から言えば、手作り食はもちろん理想的なものです。
ですが手作り食で栄養バランスを完璧にするのはプロでも至難の業。わんこの健康な生体維持に必要な栄養素を過不足なくバランス良く摂取させるという意味では、手作り食にこだわりすぎるのは逆に命取りとも言えるでしょう。
もちろん、手作り食そのものを否定するものでは全くありませんが、毎日毎食手作り食にするのではなく、時には市販のフードも取り入れながら栄養バランスを整えるようにしましょう。
2.どこにでも連れていく
かわいい愛犬とは片時も離れたくない！というのは飼い主の人情。ですがだからと言っていつでもどこにでも愛犬を同伴するというのは過剰なお世話と言わざるをえません。
愛犬と飼い主さんとの距離が近すぎると、わんこは飼い主さんから少し離れただけで極度のストレスを感じるようになってしまい、わずかなお留守番の時間でも無駄吠えや破壊行動などの問題行動を起こすようになってしまいます。
このような状態を分離不安症と呼び、近年では問題が深刻化しています。分離不安症は問題行動だけでなく下痢・嘔吐といった身体的な症状も引き起こします。
また災害避難時などのいざというときに飼い主さんと離れることができないと、助かるはずだった命を助けられないといった事態にも陥りかねません。
3.箱入りで育てる
まだ小さくてあどけない子犬にとって、外の世界は危険ばかりに思えるかもしれません。
かわいい愛犬が危ない目に遭わないよう、ドッグランやお散歩で他のわんこに出会っても近づかないように配慮し、知らない人にもむやみに触らせないようにし、箱入り娘・箱入り息子に育ててしまっていませんか？
頼りないように感じる子犬の時期ですが、この時期は「社会化期（3週齢～12週齢）」と呼ばれる大切な時期です。この時期になるべく多くのわんこや人と関わりを持つことで、他者との距離感や関わり方を学んで成長していかなければなりません。
この時期に危険を避けて箱入りに育てすぎると、他者との上手な関わり方がわからないまま成犬になってしまい、かえって危険に身を晒してしまうリスクが考えられます。
4.シャンプーを頻繁にしすぎる
愛犬の健康を保つためにも、また周囲から愛されるわんこになるためにも、身体的な「キレイ」を保つのはとても大切です。
体の衛生状態が悪化すれば皮膚炎などのトラブルにも見舞われやすくなりますし、体の異変を匂いや汚れで見落とすといったことも起こりえます。とはいえ、では人間と同様に毎日お風呂に入ればいいのかというと、そうではありません。
シャンプーを頻繁にしすぎるとわんこにストレスがかかるのはもちろんですが、皮膚の健康を守るための最低限必要な皮脂まで洗い落としてしまい、かえってトラブルを招きやすくなるのです。犬種や年齢にもよりますが、シャンプーはおおむね月に１回程度行えば十分です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？いずれも飼い主さんとしては「愛犬のために」と考えた行動で、それなりに手間や時間がかかるお世話です。わざわざ手間と時間、更に愛情までかけたのにそれが裏目に出てしまったとなっては悲しいだけでは済みません。
わんこのお世話に関する正しい知識を身に着け、本当にわんこのためになることをしてあげたいですね。
