犬がサイレンと一緒に遠吠えする理由
犬はサイレンのどんな要素に反応して遠吠えをするのでしょうか。その理由について解説します。
周波数が似ているから
犬がサイレンと一緒に遠吠えするのは、犬が仲間同士で危険を知らせるために遠吠えする時の周波数とサイレンの周波数が似ているから、とされています。
サイレンとは言っても様々な種類がありますよね。救急車のサイレンとは一緒に遠吠えするけれど、パトカーのサインとは一緒に遠吠えしないという犬もいます。
我が家の愛犬はサイレンとは一緒に遠吠えしないのですが、防災無線の女性の声にのみ一緒に遠吠えをします。男性の声では全く反応しません。これもまた周波数が関係しているのではないかと思います。
救急車やパトカーのサイレンの周波数は770Hz~960Hzくらい、音の大きさでは90dB~120dBという定めがあります。この周波数に近いものであれば、サイレンではなくても反応することがあるかもしれません。
また、サイレンと一緒に遠吠えをするのは、「受け取りました」というお返しのサインなのではないか、という説も。さらに、受け取ったサインを他の仲間にも送るために遠吠えをすることもあるのではないかと思います。
飼い主や家族に危険を知らせるため
犬がサイレンと一緒に遠吠えするのは、飼い主や家族に危険を知らせるためです。
サイレンの周波数が犬同士で危険を知らせる時の遠吠えの周波数と似ているため、危険を知らせるためのサイレンだと受け取り、その危険を飼い主や家族に危険を知らせるためにサイレンと一緒に遠吠えすることがあるのではないでしょうか。
お留守番中、遠く離れた場所にいる飼い主や家族にも届くよう、遠吠えをするのです。
遠吠えはやめさせた方がいい?やめさせる方法は?
近所迷惑になるからと、犬に遠吠えをやめさせたいと思うことがあると思います。しかし、サイレンの音自体、そう長く続くものではないですよね。犬がサイレンと一緒に遠吠えする時間も数十秒くらいです。
それでも遠吠えはうるさいからやめさせなければ…と思うのであれば、「やめて!」「うるさい!」「静かにして!」と、怒鳴ったり叱ったりするのは避けた方がよいです。
遠吠えは、犬が本能として行っているものです。しつけで抑えつけることができるものではないと思います。
どうしてもやめさせなければならない時は、愛犬が好きなおもちゃやおやつを使って気を惹いてみてください。サイレンの音から気持ちを離すのは最もよい方法だと思います。
サイレンが鳴り、犬が遠吠えを始めようとした時、「おやつにする!?」と、少し大袈裟に声をかけてみてください。おやつよりもサイレンの方に強く興味を持つ犬はそういないと思います。
ぜひ試してみてくださいね。
どうしてうちの子は遠吠えをしないの?
遠吠えは時に飼い主を困らせることがありますが、犬には遠吠えをする犬としない犬がいます。マズルの長い犬は遠吠えが得意で、短い犬は苦手だとされています。
犬が遠吠えをすることには様々な意味や理由があり、遠吠えをする必要のない環境で暮らす犬もいるのではないでしょうか。
我が家のポメラニアンも11年で一度も遠吠えをしたことがありません。同居する他の犬が遠吠えをしていても不思議そうに見ているだけです。
他に遠吠えをする犬がいるから自分の役割ではない、と考えているのかもしれません。
まとめ
犬がサイレンと一緒に遠吠えする理由を3つ解説しました。
- 周波数が似ているから
- 仲間からのサインと似ているから
- 飼い主や家族に危険を知らせるため
お散歩中にもすれ違う救急車やパトカーのサイレンと一緒に遠吠えをする犬を見かけることがあります。その後、どんな行動をするのだろうかと気になって見るのですが、何事もなかったかのようにお散歩を再開するのです。
何となく一緒に遠吠えしてしまう、という犬も多くいるのかもしれません。