犬の散歩を適当に済ますのが絶対にダメな理由
犬が散歩をしたがるのは、犬が肉体的にも精神的にも健康に生きていくための役割があるからです。
その役割を果たすための散歩なのですが、十分に与えられていない犬が多いことが分かっています。
愛犬には問題行動はありませんか?飼い主を悩ます困り事はありませんか?「散歩する」という行為が解決してくれることがあります。
なぜ犬の散歩を適当に済ませてはいけないのか、散歩には犬にとってどんな役割や意味があるのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.社会性を身につけることができなくなってしまう
犬の散歩を適当に済ますのが絶対にダメなのは、社会性を身につけることができなくなってしまうからです。
「うちの子は他の犬(や人)が苦手で…」という場合は、社会性を十分に学ぶことができていないことが原因かもしれません。
散歩の機会や時間が増えると、すれ違う犬や人、出会いも増えますよね。よい経験もあれば、悪い経験をすることもあると思います。その経験が犬の社会性に繋がるのです。
2.犬らしい行動が制限されてしまう
犬の散歩を適当に済ますのが絶対にダメなのは、犬らしい行動が制限されてしまうからです。
例えば、ニオイを嗅ぐことです。散歩中の最も犬らしい行動なのではないかと思います。ニオイを嗅ぐことで刺激を受けたり、情報を受け取ったり、縄張りの安全を確認するなどしています。
(せっかくドッグランに連れて行ったのにニオイを嗅いでばっかり!)と不満に思い、すぐに帰ってしまう飼い主もいらっしゃるかもしれません。しかし、その犬らしい行動を制限してしまってはダメなのです。
室内ではできない犬らしい行動をすることが、犬にとっての刺激であり、肉体的・精神的ストレスの発散にもなります。安全な場所を選び、自由に「くん活(ニオイを嗅ぐこと)」をさせてみてください。
3.コミュニケーションできなくなってしまう
犬の散歩を適当に済ますのが絶対にダメなのは、他の犬とのコミュニケーションができなくなってしまうからです。
犬は犬です。人のような行動をする犬もいますが、やはり犬は犬なんです。飼い主や家族とだけではなく、他の犬とだってスキンシップやコミュニケーションをしたいのです。
他の犬とおしりのニオイを嗅ぎ合って挨拶をしたり、追いかけっこして遊んだり、一緒に並んで歩くだけでも楽しいのです。そしてそれもまた、犬らしい行動のひとつです。いつも散歩を適当に済ませていると、他の犬とのスキンシップやコミュニケーションの機会がほとんどないのではないでしょうか。
他の犬と触れ合いたいという欲求を満たすことができず、ストレスを抱え込んでいるかもしれません。
4.他の人や犬を恐れて咬むようになる
稀なケースではありますが、犬の散歩を適当に済ませていると、他の人や犬を恐れて咬むようになってしまうことがあります。
人を咬むからトリミングにも病院にも行くことができない、という話をよく聞きます。そのような犬に多いのが、散歩不足です。飼い主以外の人や犬との社会性が全く身についておらず、どのように接したらいいのか分からないのです。不安や恐怖を感じ、自分の身を守るために咬んでしまうのです。
何らかの理由で散歩の時間が取りにくいこともあると思います。短い時間の散歩、公園のベンチに腰掛けて音や景色、散歩中の犬を眺めたり、可能であれば少し近づけることから始めてみてもよいでしょう。愛犬が他の犬や人とスキンシップやコミュニケーションをする機会が減れば、何らかのトラブルにつながることもあります。
まとめ
犬の散歩を適当に済ますのが絶対にダメな理由を4つ解説しました。
- 社会性を身につけることができなくなってしまう
- 犬らしい行動が制限されてしまう
- コミュニケーションできなくなってしまう
- 他の人や犬を恐れて咬むようになる
今日は散歩を適当に済ませてしまった…という日があってもいいと思います。天候が悪い日もあります。飼い主の体調が悪い日だってあります。
できるだけ一緒に散歩に出かけて、しっかりコミュニケーションを取るようにしましょう。