犬が「低い姿勢で歩く」理由
犬がいつもより低い姿勢で歩いていたら、以下のような理由が考えられます。
1.風が怖いから
犬が低い姿勢で歩くのは、風が怖いからです。
初めてお散歩をする子犬によく見られることがあります。風の正体が何であるか分からないため、不安や恐怖を感じ、体勢を低くすることで避けようとしているのでしょう。
風に慣れている犬にも見られることがあります。強風の中をお散歩する時です。体勢を低くしながら歩いた方が風の抵抗を受けないような気がするのでしょう。
風は目に見えないものですし、弱くなったり強くなったり、勢いよくぶつかってくることもあります。犬が怖がるほど風の強い日のお散歩は控えた方がよさそうです。
2.雨が降っているから
犬が低い姿勢で歩くのは、雨が降っているからです。
どうしても外に出なければ排泄をすることができない犬もいます。雨の日のお散歩って大変ですよね。犬も雨を避けようと、体勢を低くしたままお散歩することがあります。
変な歩き方になってしまって体が痛くならないかな…と心配されるのではないでしょうか。レインコートを着せることで解決されるかもしれません。
レインコートを着ることは苦手でも、ポンチョタイプならOK!ということもあるので、ぜひお試しくださいね。
3.お散歩することが怖い
犬が低い姿勢で歩くのは、外をお散歩することが怖いからです。
- お散歩デビューをしたばかり
- お散歩中に嫌な思いをしたことがある
- 他の犬がいて怖い
- 車やバイクのエンジン音が怖い
犬が外の世界を怖がる理由は様々にありますが、低い体勢で歩く時、オドオドとした様子であることがよくわかると思います。あまりの恐怖心からパニックを起こしてしまうことがあります。
抱っこしてお散歩する、ペットカートに乗せてお散歩するなど、犬が外を歩くことに慣れるまでの対策をするとよいと思います。
4.背中に痛みがある
犬が低い姿勢で歩く時、背中に痛みを抱えている可能性があります。
ケガをしたのかもしれません。病気の症状が出ているのかもしれません。背中を丸めるような体勢になることで痛みが軽減され、楽なのでしょう。
背中や腰の辺りによく触れてみてください。嫌がったり、怒ったり、痛みを訴える部分はないでしょうか。被毛をめくって皮膚を見てください。炎症や傷、出血や赤みはないでしょうか。
背中を丸めるように低い体勢で歩く時、さらに痛みを訴える時は、すぐに病院で診てもらいましょう。
5.椎間板ヘルニア
犬が低い姿勢で歩く時、椎間板ヘルニアを発症している可能性があります。
初期症状では、ほとんど気づけないことがあります。犬は低い姿勢で歩くようになった時は、かなり症状が進んでいる状態かもしれません。
椎間板ヘルニアは、神経(脊髄)が圧迫されることで痛みが起こります。低い体勢で歩くのは、背中をかるく丸めるような体勢になることで痛みが軽減されるからです。
ただ、体勢は低くするものの、まだ歩ける状態です。症状が進行してしまうと足の感覚がなくなり歩けなくなることもあります。今以上に症状が進行してしまわないよう、早めに治療を開始するようにしましょう。
まとめ
犬が低い姿勢で歩く理由を5つ解説しました。
- 風が怖いから
- 雨が降っているから
- お散歩することが怖い
- 背中に痛みがある
- 椎間板ヘルニア
これは稀なケースかもしれませんが、我が家の愛犬は雷が鳴っている時、家の中を低い体勢で歩いて移動します。落ちてくるかもしれない…という感覚があるのかもしれません。
愛犬が低い体勢で歩く時、その時に犬が置かれている状況を考えてみてください。心理的な要因によって体勢を低くしていることがよく分かると思います。
周りには何もないけど低い姿勢が長引く場合は、ケガや病気の可能性も考えましょう。皮膚の炎症、背中や腹部の痛みなど様々な方面から考える必要がありますので、早めに動物病院を受診しましょう。