「お尻をくっつけるようにそっぽを向かれると寂しい」
部屋の中でくつろいでいる時、愛犬が自ら近づいてくることはよくあるでしょう。そんな時なぜかこちらを見るのではなく、背を向けるように座ってきた経験はありませんか。
お尻をくっつけるようにして座る愛犬の後ろ姿を見ていると、なんだか「少し寂しい」と感じる飼い主さんも多いと思います。
つい「どうしてそっちを向いているの?」「不満があるの?」と尋ねたくなってしまうこの態度には、実は犬ならではの心理が隠されていたのです。
犬が「お尻をくっつけて座る」心理3つ
なぜ犬たちは背を向けるようにお尻をくっつけて座ろうとするのでしょうか。ここでは、犬がお尻をくっつけて座る時に考えられる心理を3つご紹介します。意外な可愛らしい心理が隠されているので、知ればその行動が愛おしくなるはずです!
1.飼い主のことを信頼している意思表示
犬にとってお尻は弱点の1つでもあります。お尻を見せるということは背を向けることを意味しているため、敵に見せてしまえば後ろから襲われる危険性もあるのです。
そんなお尻(背中)を向けて座るという行動には、お尻を向けている相手に対して深い信頼を示していることを意味しています。
また、野生時代の名残として「僕はこっちを見張っているから、そっちの監視をよろしく。何かあったら守り合おうね」という本能が関係しているという説も濃厚です。
2.存在を近くに感じてリラックスしたい
静かにのんびりと休みたい時、人より本能的に警戒心の強い犬たちは、最も安心できる場所に移動します。飼い犬にとって最も安心できる場所とは、つまり信頼できる飼い主さんの隣です。
飼い主さんの存在を近くに感じているだけでも「何かあったら守ってくれる」という安心感につながり、リラックスしたり安眠できたりするのでしょう。
さらにお尻をピッタリとくっつけることで、お尻から飼い主さんの体温を感じることができます。体温を感じることで安心できるという点は人も犬も同じです。
3.「飼い主にくっつきたい」という甘えたい欲求
お尻をグイグイと擦り付けるようにくっつけてくる行為には、「飼い主にくっつきたい」「甘えたい」という欲求が含まれています。
ただし、甘えたい欲求がとても強い時に見せる顔を舐める、前足でトントンと叩くなどの行為よりも少し控えめだと考えましょう。甘えたいけれど、のんびり休みたいといった心理が働いていると思われます。
お尻をくっつけてくる時は甘えさせてあげよう
お尻をくっつける行為は、犬にとって愛情表現や信頼を示す行為にあたります。そのため、お尻をくっつけて隣に座る愛犬には、静かにそっと甘えさせてあげるのが最適です。
思い切り撫でたり可愛がったりするよりは、優しく声をかけてそっと撫でてあげるなど、のんびりとくつろげる時間を一緒に共有すると良いでしょう。
もしも不安そうな様子を見せている時は、大丈夫だよと優しく声をかけて撫でてあげたり、暖かい使い慣れているブランケットをかけてあげるなど配慮してあげてください。
まとめ
いかがでしたか。犬がお尻をくっつけて座るという不思議な行動には、飼い主さんへの愛情と信頼が含まれているのです。ぜひ今後はこうした行動を見せてきた愛犬に対して、そっと愛情を返してあげましょう。