善意の行動が裏目に…お節介行動は愛犬の負担に!?
飼い主として愛犬にはできることをやってあげたいという気持ちを持つ人も多いでしょう。しかし、飼い主が良かれと思ってやっている行動が、実は犬にとってストレスになっていることがあるのです。
飼い主の行きすぎたお節介行為は、犬たちを不快にさせたり、健康に悪影響を及ぼしたりすることがあります。善意でやっていても、その行動が裏目に出ていたら意味がありませんよね。
犬が本当に必要としていることは何か、反対に不快に思われている行動は何かを見極めて、お節介行為は改善しましょう。
犬が不快な気持ちになっている「飼い主の行動」5選
では、犬たちはどのような飼い主の行動に不快感を覚えているのでしょうか。ここでは犬が不快な気持ちになっている可能性の高い飼い主のお節介行動を紹介します。皆さんは心当たりありませんか。
1.休んでいる時にスキンシップを求める
愛犬が少し離れたところで休んでいる姿を見て、「なんだか寂しそう」と思いスキンシップをとりに近づいていませんか。実はこの行動も犬たちからするとお節介行為です。
犬がわざわざ離れた場所で休んでいるということは、静かな場所でひとりのんびり休みたいと思っているからです。わざわざちょっかいを出しにいくような行動は控え、愛犬から近寄ってきてくれるまで見守りましょう。
2.寒いからと室内でも服を着せている
寒い冬には室内にいても肌寒さを感じることがありますよね。飼い主の体感で「寒いから室内でも服を着せてあげよう」という考えは注意が必要です。
犬は本来、服を必要とする動物ではありません。寒い冬に屋外に出る際は必要となる地域も多いですが、室内で着せっぱなしにしていると肌が摩擦で傷んでしまうことがあります。
皮膚病を治療中であったり手術後などは服を着せておく必要がありますが、理由がない限り室内で服を着せることは控えましょう。
3.友達を作ってあげようと無理に交流させる
犬は動物の中でも社交性の高い動物です。そのため、飼い主さんの中にはお友達を作ってあげようと考える人も多いでしょう。この考え自体は特別悪いものではありません。社会性を育むためにも大切です。
しかし、愛犬が嫌がっているのに無理やり交流させて友達を作る行為は、完全なるお節介行為です。無理にお友達を作るのではなく、愛犬が興味を持っている様子を見せたら、少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。
4.散歩後、毎回体や足元を洗う
散歩から帰った後、体や足が汚れているからという理由で、毎回お風呂に入れたり足を水洗いしたりしていませんか。基本的に犬はひどく汚れていなければ、洗う必要はありません。
あまり頻繁に水洗いしたりシャンプーしたりしていると、犬の皮膚は弱いため傷んでしまう恐れがあります。足も同様に乾燥しやすくなり、傷を作ってしまう恐れがあるので注意が必要です。
散歩から帰宅した際、犬用のウェットティッシュや濡らしたタオルなどで軽く汚れを拭き取る程度に留めましょう。
5.寝床をきちんと整えてあげる
愛犬には快適な環境でぐっすり眠ってほしいと飼い主の多くは思っています。だからといって、愛犬の寝床を勝手に飼い主の思い通りに整えてあげる行為はお節介でしかありません。
犬にとって快適な寝床環境は犬にしかわかりません。人間から見て「整っていない」と思える寝床であっても、犬たちにとっては隠れる場所もあったり体を包んでくれる安心感があったりと、快適な状態に整っていることも多いです。
寝床を清潔に保つことは必要ですが、きちんと整えてあげる必要はありません。寝床の整頓は愛犬にお任せしましょう。
まとめ
いかがでしたか。飼い主の何気ない善意からくる行動に、愛犬たちが悩まされストレスに繋がっている事例は少なくありません。今回紹介したお節介行為に心当たりのある飼い主さんは、お世話のし過ぎに注意しましょう。