犬がお腹を見せてくる理由
犬にとってお腹は急所です。そのため、大事なお腹は飼い主にしか見せない犬もいますし、家族の中でもお腹を見せる人と見せない人を分けている場合もあります。一方、誰にでもすぐにお腹を見せてしまう犬もいますよね。
では、犬はどんな理由でお腹を見せているのか、犬の気持ちを一緒に考えてみましょう。
1.大好き、信頼している
犬がお腹を見せてくるのは、その相手のことが大好きで、信頼している証です。急所であるお腹を見せても構わない相手なのです。その相手に対して恐怖や危険を感じることがないのです。
ちなみに、その相手は人の場合もありますし、同居する犬や猫の場合もあります。
お腹を見せるように仰向けに寝転がった犬が、ぶんぶんと激しくしっぽを振ることがあります。「好き好き~♡」と言っているのです。相手への大好きな気持ちが溢れてしまっているのでしょう。
2.安心してほしい
犬がお腹を見せてくるのは、相手に対して「安心してください」という気持ちを伝えたいからです。
相手が自分を見た瞬間、緊張したり、警戒したり、不安そうにしたのでしょう。そんな相手に安心してほしいと思い、急所であるお腹を見せたのです。
「私は危険な犬ではありませんよ」ということや「あなたを攻撃したりしません」ということを体を使って表現しているのです。
相手が同じ犬であれば、お腹を見せる犬に近づき、ニオイを嗅ぐことで確かめようとすることがあります。人であれば、犬へとそっと近づいてみてもよいと思います。
3.お腹を撫でてほしい
犬がお腹を見せてくるのは、お腹を撫でてほしいからです。
お腹が痒くて撫でてほしい犬もいますし、構ってほしくて撫でてほしい犬もいます。人とのスキンシップだと考えている犬は、飼い主や家族以外の他人にもお腹を見せることがあります。
見知らぬ犬が「お腹を撫でてほしい♡」と甘えてきた時は、胸元を撫でるようにするとよいと思います。下腹の方を撫でられると、威嚇してしまう犬もいるみたいです。
4.攻撃しないでほしい
犬がお腹を見せてくるのは、「攻撃しないでほしい」という気持ちを伝えるためです。急所であるお腹を見せることで、争いごとをしたくない、ということを表現しているのです。
お腹を撫でてほしいのだと勘違いしてしまった人が犬のお腹を撫でると、怖がって逃げ出してしまうことがあります。怖くて身動き出来ずに固まってしまうこともあります。
初対面の犬が向かってきた時も目の前でゴロンと寝転がってお腹を見せることがあります。その犬が自分よりも強い犬である、と判断したのでしょう。攻撃されないために下手に出ておいた方がよいからなのでしょう。
5.親しい人へのあいさつ代わり
犬は、親しい人へのあいさつ代わりにお腹を見せることがあります。
これは我が家の愛犬あるあるなのですが、知っている人を見つけると、お腹を見せながらクネクネとダンスをするように体が動いてしまうんです。嬉しさがにじみ出ているのが飼い主にも分かります。
お散歩中、地面でやられると困ってしまうのですが、愛犬にとっては相手へのあいさつなので、止めることもできません。汚れ防止のための服を真っ黒にして帰ることもあります。
初対面の人やあまり親しくない人にはしないということから、愛犬なりのあいさつなんだということに気づきました。みなさんの愛犬はいかがでしょうか。ちょっと変わったあいさつの仕方はありますか?
まとめ
犬がお腹を見せてくる理由を5つ解説しました。
- 大好き、信頼している
- 安心してほしい
- お腹を撫でてほしい
- 攻撃しないでほしい
- 親しい人へのあいさつ代わり
犬がお腹を見せてくれた時、何だか認めてもらえたようで嬉しい気持ちになりますよね。私のことを信頼してくれているんだ!と、飼い主にとっては自信にも繋がるのではないでしょうか。