犬にしてはいけない「マテ」のやり方
犬にしてはいけない「マテ」のやり方とは、どのようなことを指すのでしょうか。
1.きつい言い方をする
犬に「マテ」をさせる時、きつい言い方をすることは、してはいけないやり方です。
犬が思うように「マテ」をしてくれない時、ついきつい言い方になってしまっていませんか。トレーニングを始めたばかりの時、ごはんやおやつを食べる前の「マテ」をさせる時、上手く待てないこともありますよね。
「マテ」のトレーニングを始めたばかりの犬にきつい言い方をしてしまうと、不安や恐怖を与えてしまうことがあります。「マテ!」と強い口調で言い続けると、叱られていると勘違いしてしまうこともあります。
ごはんやおやつを食べる前は興奮してしまう犬もいますよね。興奮している犬に「マテ!」と強い口調で言い続けると、さらに興奮させてしまうことがあります。
犬に「マテ」をさせる時は、犬を驚かせたり刺激したりしてしまうことがないよう、優しい声掛けをするように心がけてみましょう。
2.長時間マテをさせる
犬に「マテ」をさせる時、長時間マテをさせることは、してはいけないやり方です。
「マテ」の合図をし、心の中でゆっくりと「いち・に・さん」と数えます。その間、犬が待っていることができれば十分です。
「どれだけ待てるかな~?」と、いつまでも「マテ」をさせ続けることは、犬に精神的な苦痛を与えるばかりです。我慢大会のような「マテ」をさせる必要性は低いのではないかと思います。
面白がって長時間「マテ」をさせるのは絶対によくありません。例外としては、愛犬と飼い主とのスキンシップやコミュニケーションとして行ってみるのはよいと思います。ゆっくり10数える程度にしましょう。
3.OKを出した直後にまた「マテ」をさせる
犬に「マテ」をさせる時、OKを出した直後にまた「マテ」をさせることは、してはいけません。
例えば、おやつを与える時に「マテ」と合図を出し、待っている犬に「よし」と合図を出すと、犬はおやつを食べようとします。その食べようとしている犬に対して、再び「マテ」と言うことは、してはいけないやり方です。
なかには合図を無視して食べてしまう犬もいますが、ちょっぴり不信そうな表情をしながらも、また「マテ」をする犬もいますよね。
一度「よし」の合図を出したのですから、それをすぐに覆してしまうと犬を混乱させてしまい、その後合図を無視するようになってしまう危険性も。
「マテ」は、犬の安全と命を守るためにも必要不可欠なしつけです。本当に待たなければならない、いざという時に飼い主の合図を無視してしまう危険性のあるようなしつけは無意味です。
4.「マテ」をさせたまま放置する
犬にマテをさせる時、「マテ」をさせたまま放置することは、してはいけないやり方です。
犬がひとつのことに集中していられる時間は、わずか5分程度であるとされています。5分も待っていることができる犬は、トレーニングと経験を積んだベテランなのではないでしょうか。
ほとんどの犬の場合、「マテ」をさせたまま放置した時、飼い主の指示を無視してしまうでしょう。「よし」の合図を待つことなく、「マテ」をやめてしまうと思います。
何か特別なトレーニングのためではないのであれば、マテをさせたまま放置することにメリットはないでしょう。
まとめ
犬にしてはいけない「マテ」のやり方を4つ解説しました。
- きつい言い方をする
- 長時間マテをさせる
- OKを出した直後にまたマテをさせる
- マテをさせたまま放置する
ごはんやおやつの前の「マテ」ができる犬は多いですよね。では、次のような状況ではどうでしょうか。
お散歩中、飼い主がリードを手放してしまった時、そのまま歩き出したり走り出したりしてしまった犬が、飼い主の「マテ!」の合図で待つことができるでしょうか。
「マテ」は、犬が迷子にならないためにも、事故に遭わないためにも、安全と命を守るために必要不可欠なものです。
愛犬に対して、してはいけない「マテ」のやり方をしていないか、今一度確認してみることをおすすめします。