犬に嗅がせるべきではない「ニオイ」5選
犬の嗅覚は人間よりもはるかに優れており、人間の嗅覚の約3000〜10,000倍も優れた嗅覚能力を持っているといわれています。私たちよりもニオイに対して敏感で強く感じ取れてしまうため、苦手なニオイは避けてあげるべきでしょう。
ここでは犬に嗅がせるべきではない「ニオイ」を5つ、理由と共に紹介するので、これらのニオイには十分注意してあげてください。
1.アルコール飲料
アルコール飲料のニオイを嗅いだからといって、飲酒した時と同じような中毒症状を引き起こすわけではありません。しかしアルコールのニオイに充てられ、ふらふら〜っと意識が少しだけ朦朧とするという事例があるため油断は禁物です。
そもそもニオイを嗅げるほど近くにアルコール飲料を置いていると、誤って舐めたり飲んだりしてしまうリスクが高まります。あらゆる危険性を考えて、犬にはアルコール飲料を近づけないようにしましょう。
2.タバコ
タバコのニオイは人間でも苦手な人が多い代表的なニオイです。もちろん嗅覚がはるかに優れている犬にとってタバコのニオイは、非常に強烈であり不快感を覚えるニオイに当てはまります。
一般的にタバコのニオイは喫煙してから30分〜40分ほど持続するといわれています。特に犬は嗅覚が優れているため、飼い主に付着したニオイを感じ取ってしまうでしょう。
飼い主が喫煙者の場合は、タバコを吸ってから20〜30分は愛犬から離れて過ごすなど、配慮してあげてください。
また、副流煙の問題も重要です。タバコの副流煙に含まれる有害物質は、主流煙(直接吸い込む煙)に比べ多いといわれています。この副流煙には発がん性のある物質も含まれるといわれています。日常的にタバコの煙を吸い込んでいる犬は、肺がんや鼻腔がんなどの発生率が高くなるといわれています。
3.辛味成分の多い香辛料
胡椒や唐辛子、ニンニクなど香辛料にはさまざまな種類がありますが、辛味成分の多い香辛料は犬の鼻にも強くツーンと刺激を与えてしまうため、不快な思いだけでなく胃腸に負担を与えてしまう恐れがあります。
ニオイだけで?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、それだけ犬にとっては強烈なニオイなのです。飼い主が香辛料を多く使った料理を食べる際は、なるべく離れた場所で食べるなど配慮が必要です。
4.香水やマニキュアなどの人工的な香り
犬は人工的な香りも苦手とする傾向があります。特に香水や消臭剤の香り、マニキュアなどの化学物質のニオイが強いものは、犬にとっても刺激が強く不快感を覚えやすいニオイです。
愛犬が過ごす部屋ではマニキュアを塗ったり香り付きの消臭剤を使用したりすることは避け、なるべく無臭の状態を維持してあげることをおすすめします。
5.お酢
ツーンときついニオイを放つお酢も犬にとっては苦手なニオイの代表格です。しつけのためにお酢が使われることもあるほど犬にとっては不快なニオイなので、なるべく犬に影響を与えないように保存しておきましょう。
愛犬に「嫌なニオイ」を嗅がせないための対処法
上記で紹介したようなニオイは、犬に不快感を与えるだけでなく、嗅ぎすぎると吐き気や胃腸への負担につながる危険性もあります。
嫌なニオイを愛犬に嗅がせないためには、強烈なニオイを放つものを部屋の中で使ったり食べたりしないことが最も有効です。
しかし飼い主の都合上、ずっと使わず食べずにいられるとも限りません。その場合は、ニオイを放つものを食べたり使ったりする際に、空気清浄機を使用したり換気したりすることでニオイを緩和させることができます。
また、タバコは屋外で吸い、吸った後はしばらく外を散歩してニオイを家に持ち帰らないなど、愛犬への配慮を忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬はニオイに敏感ですので、嫌なニオイは直接体調悪化につながる危険性があります。今回紹介したようなニオイには十分注意し、どうしても使わなければいけない際は、愛犬に配慮した使い方を心がけましょう。