わんこの反省は「カーミングシグナル」でわかる!
わんこが反省しているかどうかを確認するために知っておきたいのが「カーミングシグナル」です。
カーミングシグナルとはわんこが緊張しているときや不安なときに見せる仕草のことで、相手や自分を落ち着かせるためにとる行動であると考えられています。怒っている飼い主さんに対して「もう怒るのはやめて、落ち着いてよ」と訴えているのです。
そのためわんこがカーミングシグナルを見せたときには「反省している」というよりは「こちらが怒っているということが伝わっている」と捉えた方が正確かもしれません。
1.あくびをする
真剣に怒っているときにあくびをされたら「ちょっと、ちゃんと聞いてるの?」と咎めたくなってしまいますが、ちょっと待って。実はあくびは代表的なカーミングシグナルの1つ。
決してあなたのお説教に退屈してあくびをしているわけではなく、あなたの怒りが伝わっているからこそ「もうやめて~」と落ち着いてもらおうとしているのです。
2.首周りを掻く
後ろ足で首周りを執拗に掻くのもカーミングシグナルです。ちょうど首輪を嫌がっているようにも見えるかもしれません。あまり掻きむしりすぎると皮膚を傷つけてしまう恐れもあるので、注意が必要です。
3.飼い主の手を舐める
飼い主さんの手を舐めてくるのも、その場を丸く収めたいときの行動。直接的にアピールすることで飼い主さんの気を逸らそうとしているとも、飼い主さんに甘えることで「落ち着いてよ~」と訴えているとも考えられます。
4.お腹を見せる
昔からわんこが相手にお腹を見せるのは降参の証拠というイメージがあると思います。今では降参以外にもさまざまな意味があることが知られてきていますが、この行動がカーミングシグナルの1つであることに間違いはありません。
お腹は言うまでもなく「急所」。その急所を相手にあえてさらけ出すことで「私はあなたに逆らうつもりはないので、こんなこともできちゃいますよ」とアピールしているのです。
️注意!反省しているわんこへの接し方
1.いつまでも叱りすぎない
叱っているうちにわんこがカーミングシグナルを発しはじめたら、あなたの怒りがわんこに伝わっている証拠です。だらだらといつまでも叱り続けるのはやめましょう。
長くお説教したからといって効果が増すわけでもありませんし、わんこにとってはストレスとなるだけです。あまりストレスが溜まりすぎると、わんことの信頼関係にもヒビが入りかねません。
2.過去のことを持ち出さない
わんこは良くも悪くも「今」を生きている動物です。過去のイタズラや失敗を持ち出されて叱られても、過去を振り返って反省することはできません。
いわゆる「現行犯」でイタズラや失敗を見つけた場合には、すぐに叱ることで「これはいけないことだ」と認識することができて効果的ですが、逆に時間が経ってから見つけたものを叱っても「何で怒られているんだろう」と理解することができず、むしろ悪影響を与えてしまう可能性もあるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「誉める」「叱る」はわんこのしつけの基本です。特に「叱る」ことは人間社会で生きていくためのルールを教えるためにとても大切ですが、叱り方を間違えるとわんこに過度のストレスを与えてしまったり、信頼関係を損なってしまったりすることもあります。
わんこの反省サインを見落とさず、上手に叱ってあげたいですね。