犬が「キャン」と鳴く時の心理
愛犬が急に「キャン!」と高い声で鳴くとビックリしますよね。なぜ犬は「キャン」と鳴くことがあるのでしょうか?
考えられる3つの心理をご紹介するので、参考にしてください。
1.怖い!
犬は驚いた時やなにかに怯えている時に「キャンキャン!」と悲鳴をあげます。
人間にとっては何でもない物でも、犬にとっては怖い存在ということもあります。例えば、雷や掃除機、犬のぬいぐるみなどがそれにあたります。
犬は恐怖を感じた時に母犬を呼ぶ時のような高い声をだし、不安な気持ちや飼い主に守ってもらいたいという気持ちをあらわしているのです。
2.降参です!
他の犬に対して「降参です!服従します」と従ってしまうような心理の時にも、犬は高い声で鳴くことがあります。
降参中の犬はほとんどの場合、ゴロンと寝転がって相手の犬にお腹を見せているはずです。最も弱い部分であるお腹を見せ、「キャン」や「クーン」といった高い声で鳴くことで敵意がないことを伝えているのです。
3.痛い!
犬が「キャン」と鳴く理由の中で最も多いのが、痛みを感じている時です。愛犬がいることに気付かず踏んでしまい、「キャン!」と鳴かれた経験がある飼い主さんは多いでしょう。
病気や怪我で痛みがあり「キャン」と鳴いている場合もあるので注意が必要です。
犬が「キャン」と鳴く時に考えられる病気や怪我
犬が「キャン」と鳴く時は痛みを感じている場合があるとご紹介しましたが、具体的にはどのようなな病気をした時に高い声で鳴くのでしょうか。
犬の病気の中で「キャン」と鳴く症状が出るものをいくつかご紹介しましょう。
骨折や脱臼
犬が足をヒョコヒョコと庇うように歩き「キャン」と鳴く様子を見せたら、骨折や脱臼の疑いがあります。
特に、ポメラニアンやプードルなどは骨折しやすいといわれており、膝のお皿が外れる膝蓋骨脱臼は、多くの小型犬に起きているようです。
犬が高い所から飛び降りないようにする、フローリングには絨毯をひいて滑りにくくするなど、愛犬を不要な怪我から守る環境を築いてあげましょう。
膵炎
犬はお腹が痛い時にも「キャン」と鳴くことがあります。中でも膵炎はかなり痛みが強いといわれており、鳴き声をあげる犬が多くいるでしょう。
膵炎を起こした犬は、お尻を上げて上半身を床につける「祈りのポーズ」という動作を取ることもあります。他に下痢や嘔吐、食欲不振が見られたら早めに動物病院へ行きましょう。
椎間板ヘルニア
犬を抱っこしようとしたら「キャン!」と悲鳴を上げる場合は椎間板ヘルニアの可能性があります。
椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にある椎間板が神経を圧迫して痛みが起きる病気です。特に胴が長いダックスフンドやコーギー、大型犬に起こりやすいといわれています。
足をひきずる、歩きにくそうにしている、背中や腰を触られるのを嫌がるなどの症状が見られます。
まとめ
『犬が「キャン」と高い声で鳴く時の心理3つ』をご紹介しました。
犬が「キャン」と鳴く時は、不安や恐怖、痛みを感じている可能性が高いです。状況を見て適切な対処をしてあげるようにしましょう。犬は人間と違って言葉を話せないので、飼い主が愛犬の状態に気付いてあげることが大切です。
「キャン」と犬が鳴く時は大きな病気が隠れていることもあります。日頃から愛犬の様子をチェックし、異変を感じたら早めに動物病院へ相談してくださいね。