犬のしつけはなんのため?『しつけ』という言葉に縛られないで!

犬のしつけはなんのため?『しつけ』という言葉に縛られないで!

犬を迎えたら第三者に迷惑をかけないためにも「しつけを頑張らなきゃ!」と意気込む飼い主さんは多く、それ自体は悪いことではありません。むしろ迎えた責任をしっかりもっているため、飼い主として素晴らしいことだと思います。しかし、その「しつけ」という言葉に縛られてとてもシンプルなことさえも難しく考えてしまい、それによって犬育児ノイローゼになってしまう人も多いのです。

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犬のしつけはなんのため?

叱られる犬

「犬をきちんとしつけなくては!」という考え自体は、犬を迎えた飼い主の責任のひとつとして確かにあると思います。

しかし、そもそも「犬の躾はなんのためにするのか?」という部分で根本的なズレが起こっている人が少なくありません。その結果、「愛犬は大切な家族だから愛している」と言いながら、積極的体罰を利用しているケースも少なくありません。

例えば、以下のようなしつけ方法では、いずれも犬にしてみれば攻撃をされていることに変わりありません。

  • チョークを使って首を絞めるリードショック
  • 大きな音を使って犬を驚かせる
  • 主従関係を作るためと威圧的な態度をとる…など

そしてこれらは、犬の肉体と心の両方を傷つける体罰にあたります。

このようなしつけをしてしまうのは、先に述べましたように「犬の躾はなんのためにするのか?」という部分が抜け落ちていることが原因のひとつだと考えます。

「犬のしつけはなんのために?」と聞かれると、多くの飼い主さんが「他人に迷惑をかけないため」と答えるでしょう。「では、そのためにそんな厳しい方法を使う必要があるの?」と聞くと、「これもこの子のためだ」と答えるかと思います。

ですが、犬のしつけやドッグトレーニングと言われるものの目的は、本来そのようなものではありません。本来は、動物福祉の向上を目的とした手段でしかないのです。

この本来の目的を見逃しさえしなければ、「犬にしつけのため」といって犬を傷つける方法を選択することはありえません。

犬の行動の多くは問題行動ではない

吠える犬

犬をしつけるにあたって「問題行動」と言われている行動の多くは、実は問題ではないケースも少なくありません。

もっと言うと、問題行動と言われる行動のほとんどは人間本位の立場からとらえた場合の問題なのであって、犬にとってはどれも正常な行動であることがほとんどです。

例えばよくあるのが「吠える」というものですが、人間はこれを「無駄吠え」と言いますよね。ですが、犬からしてみれば縄張りに侵入してきた敵を追い払うためであったり、挨拶をしたいけどそれが叶わず声でそれを訴えているだけというケースもあります。

また、犬の声は大きく響くので、たとえ一日のなかで数回程度しかそうした吠えがなかったとしても、人間からしたらとても大きな問題として考えてしまうかもしれません。

さすがに1日のうち何時間も吠え続けているような状態であれば確かにそれは問題ですし、犬自身がなにか問題を抱えている可能性もあります。そのような場合は、まずは一般的な動物病院で身体的異常はないかを診てもらい、合わせて行動を専門にしている獣医師に相談するのもおすすめです。

ただ、犬の心身に問題が無くても吠えるという行動の場合、やはり周囲の人や動物にも影響を与えてしまうのは事実なので、それはそれで介入してあげる必要がある場合もあります。

とはいえ何度も言うように、人間が問題行動と認識している犬の行動の多くは問題行動なのではなく、多くはその行動をするためのきちんとした理由があり、目的を達成するためにその行動をしているに過ぎません。

実際犬自身もその方法しか知らないし、そうするしかないと考えているからこその行動だということを理解してください。

そして、犬がその方法しか知らないというのであれば、飼い主は「別の方法で問題を解決できる」ということを犬に伝え、それを実行してもらえればいいだけなのです。人間が犬に正しく伝えることができれば、犬は必ずこちらの期待に応えてくれます。

お互いのためにポジティブな方法で問題解決!

青空の下の犬と子供

前章で述べたように、犬に「それ以外の方法」を伝えるのは人間の役目です。そして、その方法として体罰や体罰、嫌悪刺激となるような方法を使う必要はありません。

このようなネガティブな方法は、それを実行している人も「心を鬼にして」というくらい辛い気持ちを抱えることになります。さらには、それを実際にその身に受ける犬は人間以上にひどく傷つくことになります。

そもそも「犬のしつけ」という言葉に縛られてそんな酷い方法を選択する必要は全くありません。人も犬も楽しめる、ポジティブな方法を使って犬に伝えましょう。

トリーツを使う方法が、犬にとって得られる嬉しい結果としてわかりやすいので一番おすすめです。また、撫でられることや遊ぶことが好きな犬ならそれをご褒美として使うのももちろんOKです。

犬のためにも、ご自身の心のためにも、お互いにとってネガティブな方法ではなく、ポジティブな楽しい方法で問題を解決しましょう。

まとめ

ハイタッチする犬

「犬のしつけ」という言葉に縛られているせいで、心を鬼にして(周りから『それは虐待だ』と言われても頑張らなきゃ!)と思いこんではいないでしょうか。もしくは、(そこまでしなければいけないのか…)と悩みながら、なかなか踏み出せないということはありませんか。

しかし、安心してください。決してそんな辛い方法を選択する必要はなく、人間も犬も楽しみながらできるポジティブな方法があります。それは科学的で人道的な方法であり、動物福祉を下げるようなものではありません。

自分で解決できない場合は、そんな方法を教えてくれる専門のドッグトレーナーにもぜひ頼ってみてください。きっと目からウロコの連続で日々の悩みから開放されるはずですよ。

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