犬が真似している人の行動
犬が人の行動を真似している姿をしばしば目にすることがあるかと思います。今回は犬に真似しがちな「人の行動」について解説します。
1.確認する
犬は、人の「確認する」という行動を真似することがあります。
飼い主が天気を確認するために窓の外を見た後、犬もカーテンをくぐって窓の外を見る、という行動をすることがあります。
雨が降っている時は、音やニオイによって、雨が降っていることをすでに犬は分かっているはずなのですが…。
お散歩の前に外の様子を確認する、という飼い主の行動を真似してみることが、犬にとっても習慣化されているのかもしれません。
2.挨拶をする
犬は、人の「挨拶をする」という行動を真似することがあります。
お散歩中、飼い主が知り合いに遭遇して挨拶をしていると、その様子を犬はしばらく観察します。飼い主と相手との関係性を見ているのだと思います。
飼い主が相手に対して素っ気ない態度だと犬も愛想よくしませんし、挨拶もしないことがあります。また、飼い主が親しくしている相手だと分かると、犬も喜んで笑顔を振りまきますし、顔を近づけて挨拶をします。
飼い主の行動を真似することで、相手が嬉しそうにしてくれることを分かっているのだと思います。
犬同士では、おしりのニオイを嗅ぎ合って挨拶をしますよね。犬が人と挨拶をする方法は、飼い主を見て学び、真似をしているのです。
3.振り返る
犬は、人の「振り返る」という行動を真似することがあります。
お散歩中、後ろから来る車やバイクや自転車にも気を配りますよね。早朝や夜間にお散歩をしていると、人の気配も気になるものです。
飼い主が振り返ると犬も振り返り、アイコンタクトをすることがあります。「どうしたの?」と聞いているのかもしれません。
何もないことを確認し、アイコンタクトをすることで、飼い主とお互いの無事を伝えあっているような気持ちなのかもしれません。
4.引き出しを開ける
犬は、人の「引き出しを開ける」という行動を真似することがあります。
引き出しは、犬が爪を引っかけてグッと強く引くと、簡単に開けられてしまうことがありますよね。飼い主の引き出しを開けるという行動を見て真似してみたら開いてしまい、覚えてしまったのです。
我が家では、引き出しの中に愛犬たちのおやつを隠しておいたのですが、開けられるようになってしまったため、隠し場所を変えました。
中には、犬にとって危険なものも入っているかと思います。隠し場所としても最適なのですが、行動を真似して開けられてしまっては大変です。
犬が引き出しを開けるという仕草をした時は、優しく叱るとよいと思います。開けられるようになってしまう前にやめさせるべきです。
赤ちゃん用ですが、引き出しストッパーというものがあり、犬が真似して引き出しを開けてしまわないための対策としておすすめできると思います。開けられないことが分かれればやめてくれるでしょう。
5.トイレに行く
犬は、人の「トイレに行く」という行動を真似することがあります。
おそらく、たまたまタイミングが一緒だったことが過去にあり、トイレから戻った時、愛犬が排泄していたことを褒めたことがあるのです。
そのことを「嬉しい出来事」として覚えた犬は、また褒められたくて同じ行動をするようになります。飼い主がトイレに行く→自分もトイレに行く→褒められた・ご褒美をもらえた、というように覚えている可能性が高いです。
まとめ
犬が真似している人の行動を5つ解説しました。
- 確認する
- 挨拶をする
- 振り返る
- 引き出しを開ける
- トイレに行く
犬が人の真似をするのは、真似したことを飼い主が喜んだり褒められたりするからなのではないかと思います。
犬の本能的なことで言うならば、群れの仲間と同じ行動をすることで、仲間意識や信頼関係を高めているのではないかとも思います。
だからといって、真似されては困る、犬にとっては危険なこともありますよね。愛犬たちに見られては困る…と、こそこそしてしまうことってあるのではないでしょうか。