犬が危険を飼い主に知らせている時の仕草や行動
愛犬が飼い主に危険を知らせている時にどのような仕草や行動をするのか、ここで確認しておきましょう。
1.遠吠えをする
犬が危険を飼い主に知らせる時、遠吠えをすることがあります。
音や振動を感知した時、遠吠えをすることで飼い主や仲間に知らせたいという思いがあるからです。また、危険を感じるほどの何かに怯え、そのストレスから遠吠えをすることもあります。
犬にとって遠吠えをすることは、コミュニケーションのひとつです。うるさいからといきなり叱るのではなく、自分に何か知らせようとしているのではないか、と考えてみてもよいと思います。
2.ケージやクレートに入る
犬が危険を飼い主に知らせる時、ケージやクレートに入ることがあります。
その犬にとって、ケージやクレートは「安全で安心できる自分だけの場所」という認識があるのでしょう。普段からお留守番の時にもよく使用しているのではないでしょうか。「ここなら安全だよ!ここに来て!」と、吠えて飼い主を呼ぶこともあります。
危険を感じてケージやクレートに入った犬は、自分自身で安全を確認することができるまで、飼い主の呼びかけにも出てこないことがあります。
災害によって避難する必要がある時は、そのままケージやクレートごと家を出るとよいと思います。
犬が危険を感じている時、無理に手足や体を引っ張って出そうとすると、手を噛みつかれてしまうことがありますのでご注意ください。
3.飼い主のそばを離れない
犬が危険を飼い主に知らせる時、飼い主のそばを離れなくなることがあります。
飼い主に対して、絶対的な安心感があるのでしょう。そばにいれば守ってもらえる、ということを分かっているのでしょう。
飼い主が移動すれば、犬も一緒に移動します。ずっと後をついて回ります。不安な気持ちでいると思いますので、安心させてあげられる優しい言葉をかけてあげるとよいと思います。
4.しっぽを下げて立ったままでいる
犬が危険を飼い主に知らせる時、しっぽを下げて立ったままでいることがあります。
不安や恐怖から身動きができなくなってしまったのでしょう。耳をピクピクとよく動かし、音を感じ取ろうとしていることもあります。辺りをキョロキョロと見渡すこともあります。
その場から動けなくなってしまった犬が鳴いて飼い主を呼ぶこともあります。
地震などの災害時、身の危険がある場合には、ケージやクレートなど、犬を安全な場所に移動させてあげるとよいと思います。
5.激しく吠える
犬が危険を飼い主に知らせる時、激しく吠えることがあります。
不安や恐怖から吠えることもありますし、飼い主や仲間に気づいてほしくて吠えることもあります。
吠えることをやめない時は、犬がどこに向かって吠えているのかを確認してみてください。窓の外を見ている時は、交通事故で衝突音がしたなど、近所で何か危険を感じるようなことが起こっているのかもしれません。
6.家具の下に隠れて身を震わせる
犬が危険を飼い主に知らせる時、家具の下に隠れてブルブルと震えていることがあります。
薄暗く狭い場所に隠れることで、必死に身を守ろうとしているのです。それほどの危険を感知した、ということを飼い主にも分かってほしいのでしょう。
驚いた衝撃で家具の下に入り込み、あまりの狭さから自分では出てこられなくなり、鳴き出してしまうことがあります。犬が安心できるよう声掛けをし、そっと引っ張り出してあげるとよいと思います。
まとめ
犬が危険を飼い主に知らせている時の仕草や行動を6つ解説しました。
- 遠吠えをする
- ケージやクレートに入る
- 飼い主のそばを離れない
- しっぽを下げて立ったままでいる
- 激しく吠える
- 家具の下に隠れて身を震わせる
大きな地震が起きる前、愛犬が異常な行動をしていた、と話す飼い主もいますよね。人では感じ取ることのできない危険を、犬は敏感に感じ取ってしまうのだと思います。
普段はほとんど吠えることのない愛犬が激しく吠えた時、あまり見たことのない仕草や行動をした時、飼い主にも何となく不安や緊張が伝わることがあるのではないでしょうか。