犬にNGな「トイレトレーニング方法」4選
愛犬がトイレをなかなか覚えてくれないという場合は、トイレトレーニング方法が間違っていないか確認してみましょう。ここで紹介する方法を取り入れている場合は、トイレトレーニングを妨げてしまっている可能性があります。
1.トイレで叱ってしまう
トイレから少し離れた場所でおしっこしてしまった時、そのことを大声で怒鳴るなどして叱っていませんか。
実はトイレを失敗したことを叱ってしまうと、犬は「排泄したことを怒られた」と勘違いしてしまう恐れがあるのです。また、その場所がトイレの近くだった場合、本来のトイレで「排泄してはいけない」と間違えて学習してしまうことがあります。
そのためトイレやトイレ付近で粗相したことを叱ることは控え、愛犬が排泄物の匂いを確認する前に黙々と素早く片付けてください。
2.失敗した場所を指差して嗅がせてしまう
愛犬がトイレを失敗した時、「ここにしちゃダメでしょう」と指を差しながら叱っていませんか。飼い主のこの行動は、犬から見ると「ここを嗅ぎなさい」と言っているように見えている可能性があります。
この動作に反応して犬がその場所の匂いを嗅いでしまうと、「ここでおしっこをした。ここがトイレだ」と間違えて学習してしまう原因になります。
再び前回失敗した場所で排泄してしまう危険性が高まるので、あえて失敗した場所の匂いを嗅がせるような行為は絶対にしないでください。
3.寝床のすぐ隣にトイレを置いている
同じサークルやケージ内にベッドとトイレを設置しているご家庭は多いです。しかしケージの広さが狭い場合、寝床のすぐ隣にトイレが置かれてしまうため、犬が混乱してしまう恐れがあります。
まだトイレトレーニングを完了していない犬の場合、トイレをトイレとして完璧に把握しているわけではありません。そのため、寝床とトイレを隣同士に置いていると間違えてしまい、寝床側にトイレをしてしまう可能性があるのです。
また、犬は意外と綺麗好きな面を見せることもあり、寝床の近くにトイレを置いているとトイレをしなくなるというケースも見られます。
トイレで排泄ができないと、我慢できなくなった時に失敗してしまう恐れがあるため、同じサークルやケージ内に設置する場合は少し離して置くようにしましょう。
4.部屋の中央など騒々しい場所に設置している
トイレの設置場所が悪いとそれだけで犬はトイレで排泄したがらなくなってしまいます。部屋の中央などは人の行き来があったり、「見られている」という感覚に襲われ落ち着いて排泄できません。
すると犬は落ち着いて排泄できないトイレを避け、別の場所をトイレの代わりとして利用するようになります。こうしてトイレトレーニング失敗につながってしまうのです。
犬のトイレはなるべく壁際などに設置し、人目につきにくい安心して排泄ができる場所に設置してあげましょう。壁際に置けない場合は、トイレの周りをサークルなどで囲んであげると落ち着きます。
犬がトイレを覚えてくれない…改善する方法は?
犬にトイレを覚えさせるには、まず犬がトイレするタイミングを見計らうことが重要です。ソワソワと落ち着きない様子を見せたり床の匂いを嗅ぎ始めたらトイレのサインです。このタイミングでトイレまで連れて行ってあげましょう。
また、なかなかトイレを覚えてくれない、失敗してしまうという場合は、以下のコツを意識してトイレトレーニングに励んでみてください。
- 犬がくるくると余裕で回れる大きさのトイレを用意
- トイレの周りをサークルなどで囲ってあげる
- 失敗した時は大袈裟に叱らずすぐに黙々と片付ける
- 失敗した場所はしっかり消臭する
- 成功した時はたっぷり褒めてあげる
- 時々成功した際にご褒美のおやつをあげる
- 犬の生活範囲内にトイレシーツに似た感触のものを置かない
犬にとってトイレしやすい環境を整えてあげることは、トイレトレーニング成功に大きく影響します。
また、失敗した後の対応も重要です。失敗したことを強く叱ってしまうと、排泄したことを怒られたと勘違いしてしまう恐れがあるので、愛犬が匂いを嗅ぐ前にすぐに片付けるようにしましょう。
さらに、愛犬が生活している範囲内に、マットやカーペットなどトイレシーツに似た感触のものを置かないようにしてください。似たものが置かれていると足の感覚で「トイレだ」と勘違いし、トイレではない場所で排泄してしまう恐れがあるからです。
まとめ
いかがでしたか。犬のトイレトレーニングは、犬が勘違いしないような方法で進めること、そして快適に排泄できるようなトイレ環境を用意してあげることが重要です。ぜひ今回紹介したNG行為や改善方法を参考に、再びトイレトレーニングに励んでみてください。