犬を電車に連れて行く時のバッドマナー
電車に犬を同伴する場合の、正しい乗り方をご存じでしょうか。JR西日本の公式サイト『JRおでかけネット』では以下のように明記されています。
- 乗車できるのは小犬(小型の犬)
- 3辺の最大の和が120㎝以内の容器に犬の全身を収納すること
- 容器と犬を合わせた重さが10㎏以内であること
- 改札口で手回り品きっぷを購入して乗車すること
さらに、ペットスリングやペットカート(バギー)は不可。駅構内や車内ではケースから出してあげることも禁止されています。
以上は、基本的な犬と同伴での電車の乗り方です。パッとイメージすることができるのは、チワワやポメラニアンなどの超小型犬がキャリーバッグやクレートに入っている様子なのではないでしょうか。
以前我が家には体重7㎏の柴犬がおり、その犬は体重では小型犬に分類されますが、それでも3辺の最大の和が120㎝以内の容器に全身を収納しようとすると、かなり窮屈なのではないかと思います。また、犬の中で確実に電車に乗ることができるのは超小型犬のみ、というイメージを持たれている方がほとんどかと思います。
基本的な乗り方を守ることができなければ、もちろん乗車することはできませんが、実際乗車した後のマナーにも十分に注意しなければなりません。
私が実際に目撃した、電車に犬を同乗させた飼い主の周りへの配慮が足りていない「バッドマナー」をいくつかご紹介したいと思います。愛犬と電車に乗る際のご参考になると嬉しいです。
1.膝の上に抱っこする
電車内で犬を膝の上に抱っこするのはバッドマナーです。
キャリーバッグやクレートから犬を出してはいけません。不安がって鳴いたり吠えたりしてしまうことがあるかもしれませんが、キャリーバッグやクレートに入ったままの状態で声をかけてあげてください。
2.キャリーバッグやクレートを座席に乗せる
キャリーバッグやクレートを座席に乗せるのはバッドマナーです。
座席が空いていたとしても、空席だらけだったとしても、キャリーバッグやクレートを座席に乗せてはいけません。基本的には、足元に置いたり、膝の上に乗せたりします。
周囲には、犬が入ったキャリーバッグやクレートを不快に感じる方もいらっしゃいます。配慮として、座席には乗せないようにしましょう。
座席に敷物をしてその上に乗せる、というのもバッドマナーです。
3.おやつを食べさせる、水を飲ませる
電車内でおやつを食べさせたり、水を飲ませたりするのはバッドマナーです。
犬がキャリーバッグやクレートから顔や手足を出してはなりません。食事や水分補給は電車に乗る前に済ませておくようにしましょう。
長く電車に乗っていると、犬が酔ってしまうことがあります。慣れない環境に体調を悪くしてしまうことがあります。
電車に乗る前の飲食はなるべく控えた方がよいです。電車を降りてから補給させてあげるとよいと思います。
4.不潔な状態で乗せる
犬を不潔な状態で乗せるのはバッドマナーです。
シャンプーをしたり、ブラッシングをしたりなど、基本的なお手入れがされていない犬の場合、他人にとってはひどい体臭がすることがあります。
犬の体臭は他人を不快にさせてしまいやすいです。周囲には犬や動物にアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいます。犬の抜け毛やフケはアレルゲンです。
電車に乗る前に愛犬の体をシャンプーやブラッシングで清潔にし、キャリーバッグやクレートもお手入れしておくとよいと思います。
まとめ
犬を電車に連れて行く時のバッドマナーを4つ解説しました。
- 膝の上に抱っこする
- キャリーバッグやクレートを座席に乗せる
- おやつを食べさせる、水を飲ませる
- 不潔な状態で乗せる
なお、冒頭でも書きましたが、ドッグスリングやペットカートでは電車でのお出かけしないようにご注意ください。
犬の全身を入れることができた場合でも、ドッグスリングでは乗車拒否されてしまいます。また、犬をキャリーバッグやクレートに入れた場合でも、手荷物としてペットカートを電車内に持ち込むことはできません。
愛犬と一緒に電車の乗りたい時は、正しい乗り方について、事前によく調べておくとよいと思います。駅や鉄道会社に直接問い合わせてもよいですし、ホームページでも確認できます。
周囲に配慮し、バッドマナーの飼い主になってしまわないよう、ルールーやマナーを守って、楽しく快適にお出かけしてくださいね。