犬は飼い主が喜んでくれたことを記憶している
犬は飼い主の表情や行動、態度、声のトーンなどから感情を読み取っているといわれています。また社会性の高い犬たちは、家族として認識している飼い主への共感能力も高いです。
自分の行動で飼い主が喜んでくれると幸福度が上がるという研究結果もあり、飼い主が喜んでくれた行動を学習し、飼い主を喜ばせようと同じ行動を繰り返すようになるともいわれています。
飼い主に対する愛情が「喜んでほしい」「一緒に楽しい時間を共有したい」という思いに繋がり、飼い主を喜ばせるための行動に繋がっているのでしょう。
愛犬があなたを喜ばせるためにしている「5つのこと」
では、犬たちはどのような行動で飼い主を喜ばせようとするのでしょうか。何気なく日常的に見せている愛犬の行動は、実はあなたを喜ばせるための行動だったのかもしれません。ぜひ気付いて褒めてあげてくださいね!
1.芸を披露する(基本指示動作など)
「おて」「おすわり」などの一芸を披露する犬は多いですよね。また、基本指示動作の簡単なコマンドはしつけの面にも役立つため、多くの飼い主さんがいくつか覚えさせていることでしょう。
指示を出すと当たり前のように見せてくれる犬たちですが、これは以前に飼い主が喜んでくれた記憶を思い出し、喜ばせようと繰り返し行っているのです。
また「飼い主さんに喜んでもらえると、いいことがある」とその先まで読んで行動している犬も多いです。
2.飼い主の帰宅を出迎える
飼い主の帰宅を出迎える犬も多くいます。これは愛犬自身が飼い主に少しでも早く会いたいと思っていること、そして出迎えた時に飼い主が喜んでくれることを知っていることが影響しています。
可愛い愛犬が出迎えてくれると、疲れた心も一気に安らぐような感覚を覚えますよね。ついほっこりと笑顔になる飼い主さんの表情を見て「喜んでもらえた!」と喜んでいる犬も多いです。
3.感情の変化を感じ取って寄り添う
犬は飼い主の表情や態度、声のトーンなどあらゆる行動から感情を読み取ります。私たちが思っている以上に敏感に察知するため、飼い主の感情が犬に伝わり共感能力の高い犬たちはその感情に左右されることも多いです。
飼い主が落ち込んでいる様子を見ると、そっと隣にやってきてピッタリと体をくっつけるように座る犬は多くいます。この行動は、飼い主の様子がおかしいことに気付き、「隣にいるよ」「大丈夫だよ」と元気づけていると考えられています。
飼い主に元気になってほしいという行動は、飼い主に笑顔になってほしい、喜んでほしいという感情につながります。こうした行動も飼い主を喜ばせるためにしているのでしょう。
4.飼い主へのスキンシップ
飼い主の顔周りを舐めたり、飼い主の体に頭をスリスリとくっつけたりと、愛犬からは可愛らしいスキンシップが多く飛び出します。
これらのスキンシップも毎日何気なく見られますが、このような行動をとることで「飼い主さんが笑ってくれる」「喜んでくれる」と理解して行動している犬は多いです。
それに加え「甘えたい」「このままかまってほしい」という気持ちが同時進行していることも多く、犬にとっても一石二鳥といえるでしょう。
5.お気に入りのおもちゃを持ってくる
お気に入りのおもちゃを持ってくる犬の中には、自分がこのおもちゃで遊んでいると楽しいから、飼い主さんも一緒に楽しんでほしいという気持ちから持ってきている犬も少なくありません。
また、飼い主が落ち込んでいたり悲しそうな表情をしていたりすると、お気に入りのおもちゃを持ってきて慰めようとする犬もいます。
まとめ
今回ご紹介した犬が飼い主を喜ばせるためにしている行動は、ほんの一例です。皆さんの愛犬は、その子なりに考えてさまざまな方法で喜ばせようと行動していることでしょう。ぜひその気持ちに気付いてたくさん笑顔を向けてあげてくださいね!