犬が怪我をする可能性が高い「ダメな室内環境」とは
まずは犬が怪我をする可能性が高い、ダメな室内環境4つからチェックしてみましょう。人間にとって快適でも、実は犬にとって危険である箇所がないか改めて考えてみてください。
1.床がツルツルのフローリング
一般的なフローリングの床は、犬が歩くにはツルツル滑りやすくて実はとっても危険です!
掃除しやすくて人間には快適でも、表面が平らなフローリングは、犬が踏ん張ることができないため犬と一緒に暮らす環境には向いていません。
犬が滑って転んで怪我をする恐れがあるだけでなく、椎間板ヘルニアや関節炎、膝蓋骨脱臼といった病気を発症することもあるので注意が必要です。
2.自由に行き来できる階段やキッチン
犬が家中を自由に行き来できる環境にも、実は危険が潜んでいます!
犬にとっては危険な室内エリアは、以下の通りです。
- 階段
- 玄関
- ベランダ
- キッチン
- お風呂場 など
階段は転倒や落下の危険があり、玄関は外に出てしまう恐れがあります。ベランダは落下する恐れがあるので勝手に出入りさせないようにしましょう。キッチンには犬が誤食誤飲すると危険な食べ物があり、包丁のような危ない調理器具もあります。
このように、人間の住まいには、犬にとっては危険な場所がたくさんあることを、改めて知ることが大切です。
3.すぐそばにある暖房器具や扇風機
夏の扇風機、冬場のこたつやファンヒーターのような電化製品も犬が触ってしまうと、怪我ややけどをしてしまいます。
人間の子供と同じように、犬がいる場合も電化製品の設置場所をよく考慮しなければなりません。
4.直射日光が当たるエリア
犬が過ごす居場所に直射日光が当たらないか、今一度確認してください。熱中症を起こす危険がなく、リラックスできる環境を与えてあげましょう。
適温で過ごすための温度調節がなされているか、暑過ぎず寒過ぎないかなどもその都度確認してください。
外出が多く、犬に留守番をさせる機会が多い飼い主さんほど、よく見直す必要があります。
犬には絶対NGなインテリアとは?
愛犬に快適な環境を与えるには、危険が潜む物を排除しなければなりません。ここでまとめた犬には絶対NGなインテリアがないか、ぜひチェックしてみてください。
椅子やソファなど高さのある家具
見落としがちなのが椅子やソファなどの家具です。高さのある家具があると、犬は上り降りをして遊んでしまうことがありますよね。
ジャンプして飛び降りた際に足腰を痛める、あるいは落下して怪我をするといった危険があります。また、布張りの椅子やソファは犬がボロボロにしやすく、その際に出てくる中綿を誤食してしまう恐れもあるのでこの点も注意してほしいです。
フローリングの床
前項でもお伝えしたように、ツルツルのフローリングの床は犬が過ごすにはあまり向いていません。
家中フローリングのご家庭も多いかと思いますが、犬が過ごす場所だけでもぜひ改善しましょう。
暖房器具や扇風機
暖房器具や扇風機は犬が興味を持って触りやすく、怪我ややけどをしやすいです。こたつや電気カーペットを置くご家庭も、犬が低温やけどをしないよう注意しなければなりません。
このほかにも、加湿器や空気清浄機のような電化製品も犬が簡単に触れないよう工夫をした方がいいですね。
電化製品の配線コード
悩ましいのが電化製品の配線コードです。家中に電源プラグや電気コードがある人間の住まいですが、犬が噛んでしまうと感電の恐れがあるので、こちらもコードが見えないように対策を徹底しなければなりません。
犬が安全に過ごせる空間を作るコツ
こうして見ると、私たち人間が住む環境は犬にとって危険な物ばかりですよね。とはいえ室内飼育が当たり前になった今、犬が快適に暮らす環境を提供することはそう難しくはありません。
ここでは、犬が安全に過ごせる空間を作るコツをご紹介します。ちょっとした工夫とグッズを使って、愛犬が健康で穏やかに過ごせる居場所を提供してあげましょう。
床に滑り止めマットを敷く
まずフローリング床のご家庭は、犬が過ごす場所に滑り止め対策を行いましょう。犬用のラグやマットを使えば簡単に転倒防止が行えます。
また、毛足の長いじゅうたんをお使いの方は犬の爪に引っかかる恐れがあるので、毛足の短いものやマットへ交換することをおすすめします。
ゲージや柵で行動制限をする
犬に自由を与えることは必ずしもいいことばかりではありません。犬の安全を優先するには、犬の行動制限をするためのゲージや柵などを設置しましょう。
とくに危険なキッチンや階段、ベランダや玄関には自由に行き来できないようにゲートや防護ネットを利用するのがおすすめです。
犬の居場所に物を置かない
大前提として犬の居場所に物を置かないことで、万が一の危険を避けられます。段差や角のある家具やゴミ箱、飼い主さんの私物など、スッキリと片付けてしまうことが大切です。家中を片付けるのは大変なので、やはり犬の行動範囲をある程度制限することも求められます。
電化製品はコードカバーで防止
犬の近くに電化製品を置かないことが1番ですが、どうにもできない場合はコードカバーでしっかり対策をしましょう。噛みつきやイタズラ防止のためのコードカバーやコンセントキャップは、100円ショップのベビーグッズで代用できます。
まとめ
思いのほか、人間の住む環境には、犬が怪我をする可能性が高い物や場所が多いです。
しかし、今回ご紹介したような安全な空間作りのコツを押さえることで、十分に愛犬の安全を守ることができます。
ぜひ不安な箇所が見つかった方は、ご紹介したような安全対策を行ってみてくださいね。