犬を初めて飼う人が陥りがちな間違い行動とは
初めて犬を飼う人が陥りがちな間違い行動には、どのようなものがあるのでしょうか。
1.構いすぎる
子犬であれ、成犬であれ、初めて自宅に犬を連れてきたときは人間側も興奮しています。かわいい犬が家にいることに対して慣れていないため、犬の一挙手一投足が気になって、いちいち声をかけたり行動を見つめてしまったり、おもちゃで気を引こうとしがちです。
しかし、人間が慣れていないということは、犬側も環境に慣れておらず相当緊張しているということ。そこへ見慣れない人間がひっきりなしに声をかけてきたり、自分の行動をじっと監視しているように感じたら、とても大きなストレスがかかるのは当然ですよね。その結果、犬が体調を崩してしまうこともあります。
犬を迎え入れて数日は、ゆっくり静かなところで休ませて、遠くから見守るくらいにするほうが良いでしょう。
2.叱るときに名前を呼ぶ
家に迎えたばかりの犬は、まだ自分の名前理解していません。名前を覚えてもらうためには、おやつなどで気を引きながら名前を呼んでアイコンタクトを繰り返す、などのトレーニングが必要です。
この時に大切なのは、「この言葉を言われたときに良いことがある」=「名前を呼ばれるのはうれしいことだ」と思ってもらうことです。
しかし、こうやって覚えてもらった名前でも、「この言葉を言われたときは悪いことがある」と犬が誤って学習してしまうと、呼ばれても反応をしないようになってしまいます。
犬を叱るときについつい名前を呼んでしまいがちですが、名前を呼んで声を荒げてしまうと、犬たちはその時感じた恐怖と名前を結び付けて学習してしまう危険があるのです。
犬を叱るときは呼びかけをしてから叱るのではなく、短く鋭く「ダメ」と一言で伝えましょう。
3.上下関係をつける
しつけに関して、ひと昔前までは犬を家族のリーダーにしないように、人が上の立場ということを理解させようという考え方がありました。しかし近年の研究では、『犬はあまり家族(群れ)内の上下関係は認識していない』という説が有力です。
そのため、上下関係を理解させようとしていた昔の厳しいしつけ方法は避けられるようになっています。一例でいえば、マズル(口もと)を掴んで押さえつけたり、望ましくない行動をしたときには罰を与えたりする方法は推奨されません。
現在では「愛犬との信頼関係」が重要視されており、しつけでは「良い行動」を伸ばす方法をとるトレーナーさんも増加しています。また、動物愛護協会などでは、そのようなトレーナーさんが初心者のためのしつけ教室を開催していることもすくなくありません。
犬のしつけに困ったら、愛護センターなどで行われているしつけ教室などに相談するのもよいでしょう。
まとめ
愛犬との暮らしを夢見て、いざ犬を初めて飼ってみようとすると、しつけの方法や日々の接し方などについて分からないことが多いことに気が付きます。そこで本やネットなどで情報を集めますが、中にはちょっと現代の方法とは違うものも見つかるかもしれません。
犬や猫の生態の研究が進むと同時に、ペットとの接し方についても「よい」と言われることが日々アップデートしていきます。
愛犬のよりよいパートナーとなれるように、飼い主側は勉強を続けていくことが大切ですね。