犬が「今は構ってもらえない」と察した時に見せる仕草や行動
では、犬が「今は構ってもらえない」と察したときにはどのような仕草や行動を見せるのでしょうか。
1.吠える
無駄吠えはよくある犬の問題行動のひとつですが、「飼い主に構ってほしい」というのが原因にもなります。
犬は「遊んでほしい」「おやつがほしい」などの要求をして吠えることが多く、犬にとって吠えることはおしゃべりをするようなものなのです。
コロナ禍で在宅ワークをする人が増え、(なんで飼い主さんは近くにいるのに、構ってくれないの?)と感じる犬も増えたようです。
2.飼い主について回る
犬は放っておかれる時間が長いと、「自分の存在をアピールしよう」「少しでも飼い主の視界に入ろう」と、飼い主の後をついて回ることがあります。
単なる甘えなら可愛いで済みますが、もし飼い主の入浴やトイレなどわずかな時間でも見えなくなるのを不安がっていたら、「分離不安症」の可能性があります。
ひとりでいるときに怖い経験をした、捨てられた経験などがある犬はとくに、分離不安症になりやすいです。
3.物を壊す
「留守番中や目を離した隙に、愛犬が物を壊してしまって困る」という飼い主さんは多いです。
犬は「退屈だから」「飼い主が怒りに来てくれるから」という理由でやっていると考えられます。
犬にとって怒っている飼い主は怖いですが、それよりも。構ってもらえる嬉しさの方が勝つようです。
子犬なら「歯が成長途中でかゆいから」という理由が考えられますが、成犬なら寂しさや運動量が足りないなどの理由が考えられます。
4.自分の足や尻尾を舐める、噛む
犬はひとりでいる時間が長いと、自分の足や尻尾を血が出るまで傷つけることがあります。これは「常同行動」と言われ、炎症を起こすまでやってしまう場合は対策が必要です。
寂しがり屋な性格の犬や多くの運動量を必要とする犬に見られがちです。常同行動を防ぐには犬に仕事を与え、他のことに集中させるのが良いでしょう。
5.体調不良を起こす
犬はかまってもらえないことで強いストレスを感じると、嘔吐・下痢・食欲不振といった体調不良を起こすことがあります。
筆者の犬は1歳前に数時間の留守番をし、帰宅したらひどい下痢をしていたことがあります。トイレトレーに納まりきらず、おしりも汚れていたので驚いてしまいました。
少し長めの留守番をすると不安感から下痢をすることがあるようです。留守番の経験を積んで、飼い主は必ず帰ってくるとわかれば、ひとりでいることにも慣れるでしょう。
「今は構ってもらえない」 と察した犬にすべき対応とは
では、上記のような状態の犬に対して、どのように対応してあげれば良いのでしょうか。
おもちゃをあげる
飼い主が仕事などで相手ができないとき、犬にはおもちゃで遊んでおいてもらいましょう。噛んで遊ぶものや、中におやつが入れられる知育おもちゃがおすすめです。
本来は誤飲などの事故を防ぐために、おもちゃは飼い主と一緒に遊ぶのが望ましいです。犬におもちゃを与えたら時々様子を見に行き、安全を確認しながら遊ばせましょう。
ふれあう時間を増やす
1日の間で何度もふれあう時間が多ければ犬は安心してくれます。散歩の時間や回数を増やして充分な運動をさせてあげましょう。
外でしっかり遊ぶ以外にも帰宅したら犬に声をかける、撫でてあげるなどして短時間でも頻繁にふれあってあげてください。
また家にいるときはよく犬の方を見て、犬も甘えたそうにしていたら期待に応えてあげましょう。一緒にソファに座る、飼い主にくっついているだけでも犬は安心します。
まとめ
かまってほしい、ひとりになれないという犬は飼い主がいなくなるのではという不安感があるということです。
逆に帰宅しても全く反応しない冷たい犬がいますが、これは飼い主は必ず帰ってくると信頼しているという証拠です。
信頼関係を築くために飼い主は頼れる存在でなくてはいけません。ただ同居するのではなく、不安なときには守ってくれる頼れる飼い主でありたいですね。