近年増加している「ペットロス」は誰でもなり得る
近年、愛していたペットが亡くなることで「ペットロス」に陥る人が急増しています。ペットロスは、大切なペットがいなくなることで急激な悲しみやストレスを感じ、以下のような症状が起こることを指します。
- 突然悲しくなり涙が出てくる
- 無気力になる
- 眠れない
- 食欲が落ちてしまう
- 自分を責めてしまい自己嫌悪に陥る
実際、症状の重さは人によって異なりますが、大半の飼い主さんはペットロスに陥るといわれています。
中には生活を維持することが難しくなるほど症状が深刻化するケースもあり、その場合は医療機関でカウンセリウングなどを受けることが推奨されます。
当てはまる?「ペットロスになる人」の特徴・性格4つ
ペットロスには多くの飼い主さんが陥りやすいといわれています。中でもペットロスになりやすい人は、以下の特徴や性格に当てはまることが多いといわれているので、自身に当てはまるかチェックしてみましょう。
1.ペットと一緒に過ごす時間が長い
家族の中でもペットと一緒に過ごす時間が長い人は、ペットロスに陥りやすいといわれています。一緒にいる時間が長ければ長いほど多ければ多いほど、亡くなった後にポッカリ穴が空いてしまったように感じるのです。
特に日中に外に出る機会が少ない人や人との交流頻度が少ない人は、その分、ペットに時間を割いていたと思われます。そのためペットが亡くなることで、より強く悲しみや寂しさを感じてしまうのです。
2.ペット中心の生活を送っていた
常に自分よりもペットを優先しているという人もペットロスになりやすいと考えられています。これはペット中心の生活を送っていたことで、自分のアイデンティティーそのものが「ペット」になっていることが多いからです。
生活の楽しみをペットと過ごすことに重きを置いていたため、ペットが亡くなることで喪失感がより一層大きくなっているのでしょう。
ペットを優先することは悪いことではありません。しかし、ペットロスを重症化させないためにも亡くなる前に心の準備をしておくことは大切です。
3.真面目で責任感が強い
真面目で責任感が強い性格の人は、ペットを飼う適正能力が高いといわれています。しかしその一方で、ペットに何かが起こった時「自分の責任だ」と自分を責めてしまう傾向も強くみられます。
ペットが亡くなってしまった時、愛するペットを失った悲しみと同時に、「あの時こうしていれば」「もっと何かできたのでは」と自分を無意味に責め立ててしまう恐れがあります。
すると、ペットロスが重症化してしまい、精神疾患へと移行してしまう危険性が高まります。周囲の人に相談するなど周囲の手を借りましょう。
4.感受性豊かで喜怒哀楽が現れやすい
元々感受性が豊かな人は、何に対しても感情が大きく揺れ動きます。大切なペットが亡くなったとなれば、悲しみの感情が一気に押し寄せてくるでしょう。
一時的に回復しても、その後ペットのことを思い出すたびに悲しみの感情が一気に湧き上がってきてしまい、情緒不安定な状態を繰り返してしまう人も多いです。
ペットロスを乗り越えるために…悲しみを整理するコツ
ペットロスに陥ってしまう飼い主さんは少なくありません。ペットロスを重症化しないためにも、悲しみを自分の中で整理することが大切です。
- ペットの「終活」に事前に取り組んでおく
- 周りの人に話を聞いてもらう
- 悲しい時は思い切り思い出に浸りながら泣く
- ペットとの思い出を整理する
- ペット用の仏壇を用意する
- 新しいペットを迎えるなど愛情を他のものに注ぐ
すでにペットが高齢期に入っている場合、事前に大切なペットの終活に取り組むことで、少しは心の準備ができるでしょう。実際、犬が亡くなった時はあらゆる手続きや準備が必要となるため、終活に取り組んでおく必要があります。
他にも悲しい時は我慢せずに思い切り泣いたり、周囲の人に話を聞いてもらったり、きちんと愛犬の死と向き合うために写真などを整理したりすることで、少しずつペットロスの症状が緩和されている人は多いです。
また、時間や体力面、気力面、金銭的な余裕があるならば、新たに家族としてペットを迎えるのも良いでしょう。これは再び命を預かる責任が伴うため、慎重に決断してください。
まとめ
いかがでしたか。ペットロスには多くの飼い主が陥りやすいといわれています。程度の差こそありますが誰でもなり得る症状なので、亡くなる前に心の準備を整えておいたり、亡くなった後は一人で抱え込まず周囲に話を聞いてもらったりしてください。