犬はどうして人間を守ろうとするの?
犬は野生時代から群れで暮らしてきた動物です。群れのメンバーはお互いに助け合って暮らしており、敵が現れた時には仲間を守ろうとする本能が備わっています。
現代では人間が群れの一員であり、家族や仲間のような存在になっています。そして何より犬は飼い主のことが大好きです。大切な家族である飼い主のことを、犬が必死に守ろうとするのは自然なことでしょう。
実際に、自分の命をかけて飼い主を守る行動を取った犬の話しは世界中で報道されています。
自分の大切な家族である飼い主のためなら、時にはその身を挺して守ろうとするのが犬という動物なのです。
犬が飼い主を守っている時にする行動とは
では、犬が飼い主のことを守っている時にする行動とは、具体的にはどのような行動なのでしょうか。
1.敵に対して吠える、唸る
犬は飼い主に近づく相手を敵だと判断した時、吠えたり唸ったりするでしょう。低くて大きい声を出し、「それ以上ご主人に近づくな!」と相手を威嚇しようとします。
時には相手に噛みついてしまうこともあるので、犬が警戒している様子を見せる時は注意が必要です。
2.飼い主の服を引っ張る
犬は飼い主を危険な場所や相手から遠ざけて守るために、服をひっぱって引き止めようとすることがあります。
小さい子供の服をひっぱり「そっちに行っちゃダメ!」と必死になっている犬の映像を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
犬はとても利口な動物なので、飼い主が危険な状態にあることも理解できます。溺れている飼い主の服をひっぱって陸まで救助する犬もいるようですよ。
3.敵と飼い主の間に割って入る
犬は飼い主が誰かと喧嘩をしている時、間に割って入る行動を取ることがあります。これは危害を加えようとしている相手から飼い主を身を挺して守ろうとしているのです。
夫婦喧嘩の場合は「まぁまぁ、2人とも落ち着いて」という感じで仲裁をしようともするでしょう。
4.飼い主の側を離れない
犬は飼い主を守りたい時、ずっと側にいて離れようとしないでしょう。飼い主が移動すれば一緒に付いてまわり、片時も離れようとはしません。
可愛い行動ではありますが、この行動を取る犬は飼い主をあまり信頼できていない可能性があります。
犬は「ご主人は頼りないから守ってあげないと!」と思っていたり、分離不安になっているかもしれません。どちらにせよ、愛犬から信頼される飼い主になれるように行動を改善したほうが良いでしょう。
犬が飼い主を守ろうとする行動は放置しても大丈夫?
愛犬が自分を守ろうとしてくれるのは、飼い主としては嬉しいことですよね。
しかしご紹介したように、犬は飼い主を守ろうとする時に相手に吠えたり唸ったり、時には咬みつくなど攻撃的になることがあります。飼い主を守ろうと他人に攻撃的になってしまう場合は、放置せずに躾を見直したほうが良いでしょう。
愛犬の躾をし直す時には、次のことを意識してください。
- 社会化訓練をする
- 飼い主が犬をコントロールできるようにする
- 犬から信頼される飼い主になる
社会化訓練はできるだけ犬が子犬のうちから初め、知らない人にも友好的になれるようにしておきましょう。
また、愛犬から信頼される飼い主になれるような関係を築き、犬が吠えてもコントロールできるようにしてください。「フセ」や「ハウス」などのコマンドを使って、犬に警戒する必要はないと伝えることが効果的です。
まとめ
犬が飼い主を守っている時にする4つの行動をご紹介しました。
犬が飼い主を守ろうとするのは、大切な家族だと思っている証です。飼い主が愛犬を「守りたい」と思っているのと同じように、愛犬も飼い主を守ろうとしていると考えると愛おしさが増してきますね。
ただし、犬が相手に攻撃的になる場合は改善するようにしてくださいね。