犬が飼い主を追いかける時の心理
1.大好きでずっと一緒にいたいから
犬が飼い主を追いかけるのは、飼い主のことが大好きでずっと一緒にいたいからです。
「好き好き~♡」という愛犬からの強い視線を感じていると思います。キラキラな笑顔で見つめてきますよね。
ずっと追いかけられて困っちゃうな、危ない場所にもついて来られると…という時は、愛情をたっぷり込めた「待っててね♡」を指示しましょう。
いつまでも追いかけたくなるほど大好きな飼い主からの指示です。喜んで受け入れてくれます。
2.飼い主の姿が見えなくなると不安になるから
犬が飼い主を追いかけるのは、飼い主の姿が見えなくなると不安になるからです。
例えば、引っ越しをしたばかりの時、慣れない環境に不安になります。恐怖を感じることだってあります。そんな時、飼い主の姿が見えるだけで安心できるものです。
飼い主の姿が見えなくなると急に不安になり、鳴いたり吠えたり、探し回る犬もいます。不安や恐怖に駆られることを恐れ、常に追いかけていたいのです。
急に飼い主を追いかけるようになることもあり、分離不安障害を疑うこともできます。もしかして精神的な病気なのでは…と疑う時は、診察を受けてみてくださいね。
3.自分も参加している気分でいる
犬が飼い主を追いかけるのは、自分も参加している気分でいるからです。
「お洗濯物干しに行くよ~」と、愛犬に声をかけたことはありませんか?「お風呂のお湯溜めに行ってくるからね!」と、声をかけることもあるかもしれません。
洗濯物を干しに行くのも、お風呂のお湯を溜めに行くのも、犬には何のことかよく分からないかもしれません。しかし、飼い主に声をかけられたことで「よし行こう!」と、自分も参加している気分になるのです。
声をかけられなかった時も、飼い主に同行することで、自分も参加している気分になるのです。飼い主の行動のひとつひとつが楽しそうに見えるのだと思います。
面倒な家事もあるかと思いますが、何事にもポジティブに行動できる飼い主なのではないでしょうか。愛犬の気分も上げてくれるのでしょう。
4.本能的に追いかけてしまう
犬が飼い主を追いかけるのは、本能的に追いかけてしまうからです。
犬は群れで暮らす動物です。飼い主や家族を群れの仲間だと考えていることがあります。そうすると、おそらく飼い主は群れのリーダーです。犬はリーダーに従って行動することが安全だと考えています。リーダーに従って群れで行動し、狩りをして食料を得ます。これは野性の犬の場合ですが、人間と暮らす犬にも残る本能です。
「待っててね」と言われればいつまでも待ちますが、何も言われなければ追いかけてしまうのです。
5.何をしているのか気になるから
犬が飼い主を追いかけるのは、何をしているのか気になるからです。
飼い主の初めてみる行動は何かと気になるのが犬です。洗濯物を干す私を追いかけてきた時は「洗濯物干すよ~」と声をかけたり、キッチンへ追いかけてきた時は「危ないから出ててね~」とペットゲートを閉めたり。
ゴミ捨てに行く私を追いかけてきた時は「一緒に行く?」と聞いてみたり、買い物に行く私を追いかけてきた時は「スーパーに行くから待っててね」とお願いしてみたり。
行動と言葉を一緒にして教えると、いつの間にか理解できるようになっているものです。そうすると、玄関まで追いかけてきた愛犬に「買い物」という言葉をかけるだけで(じゃあ連れて行ってもらえないな)と諦めてリビングに戻ったりします。
何かと気になって飼い主を追いかけ回す愛犬には、ぜひ行動と言葉を一緒にして教えてあげてみてください。飼い主の行動の意味を理解できた時、犬も嬉しい気持ちやスッキリした気分になると思います。
まとめ
犬が飼い主を追いかける時の心理を5つ解説しました。
- 大好きでずっと一緒にいたいから
- 飼い主の姿が見えなくなると不安になるから
- 自分も参加している気分でいる
- 本能的に追いかけてしまう
- 何をしているのか気になるから
我が家の愛犬は11歳、シニアです。幼い成犬の頃のように、好奇心から私のことを追いかけることは滅多にありません。
だからこそ、私を追いかける日は「体調が悪いのかも」「不安なのかも」と、心配するものです。きっと、みなさんにもこれから同じ体験をする日があるのではないかと思います。