犬が離れたところから飼い主を見つめる理由
犬が見つめてくることは珍しいことではありませんが、離れた場所から見つめる行動には、どのような心理や理由が存在するのでしょうか。
1.警戒している
犬が離れたところから飼い主を見つめるのは、警戒しているからです。
もしも嫌なことが起きたら…という時のために、サッと逃げ出せる距離から見つめているのです。お散歩嫌いな犬であれば、飼い主がお散歩に行く準備をする様子を離れたところから見つめていることがあります。
ブラッシングをしようとしている、お風呂に入れようとしている、爪切りをしようとしているなど、飼い主の些細な行動から読み取り、警戒して離れたところから見つめるようにジッと観察しているのです。
飼い主としては、愛犬に悟られてしまわないように…と、慎重に行動しているつもりなんですよね。
2.期待している
犬が離れたところから飼い主を見つめるのは、期待しているからです。
楽しいこと、嬉しいことが起こることを期待して、わくわくした気持ちで見つめているのです。お散歩に連れて行ってもらえるかもしれない!おやつがもらえるかもしれない!という期待がほとんどなのではないかと思います。
離れたところから見ているのは、「お利口さんに待っていられるよ!」という気持ちが込められているからです。後をついて回ったり、騒いだりしてしまっては、期待に応えてもらえないかもしれないからです。
きっと、愛犬のそわそわと落ち着きのない様子が飼い主にも伝わっているのではないでしょうか。
3.不思議に思うから
犬が離れたところから飼い主を見つめるのは、不思議に思うからです。
愛犬には、理解できない飼い主の行動があります。何をしているのだろうか、なぜあんなことをしているのだろうか、解読することはできないかと考えているのです。
我が家では、私がピラティスという運動をしている時、愛犬たちは遠く離れた場所から私のことを見つめています。不思議そうな様子でもあり、少し警戒した様子でもあります。飼い主が室内で運動をしている時、遊んでいるのではないかと思い、「自分も参加したい!」とじゃれついてくる犬もいると聞きます。
一緒に生活していると慣れてくるようですが、見慣れない飼い主の姿や行動を見た時、不思議でジッと見て観察したくなることがあるようです。
4.合図してくれるのを待っている
犬が離れたところから飼い主を見つめるのは、合図してくれるのを待っているからです。
これまで、しつけやトレーニングなど、愛犬と飼い主が楽しく行ってきた証拠だと思います。飼い主が合図してくれること、それに従って行動すること、成功すること、褒めてもらえることが喜びなのです。(次はどんな合図を出してくれるのかな♡)と、わくわくした気持ちで見つめているのです。
今は飼い主が何か作業をしているのでしょう。離れたところにいるのは、お邪魔してしまわないように…という愛犬の気遣いなのだと思います。
いつでも飼い主と一緒に行動することができるよう、離れたところからジッと見つめるように飼い主からの合図を待っているのです。
まとめ
犬が離れたところから飼い主を見つめる理由を4つ解説しました。
- 警戒している
- 期待している
- 不思議に思うから
- 合図してくれるのを待っている
愛犬が離れたところから見つめてくる時、名前を呼んだり、「おいで!」と呼び掛けたりしたことはあるでしょうか。
不信感でいっぱいの目をすることがあります。他の部屋へ行ってしまうことがあります。テーブルの下に隠れてしまうことがあります。そして、嬉しそうに駆け寄って来てくれることがあります。
愛犬がどのような気持ちで離れたところから見つめていたのかを知ることができた時、心の距離もグッと近づけるのではないでしょうか。
逆に、「飼い主が離れたところから愛犬を見つめたら、愛犬はどんな反応や行動をするのか」を確認してみるのも面白そうです。