犬が「お尻を触ってほしくない」ときの仕草や態度とは
では、犬が「お尻を触ってほしくない」と言っている時の仕草や態度にはどのようなものがあるのでしょうか。
1.唸る
お尻を触ったときに「ウ～」と唸るのは、触られたくないと思っているサインです。愛犬のお尻を触って唸られた経験がある飼い主さんも少なくないのではないでしょうか？
お尻を触られるのがイヤな犬は、唸ることで「触らないで！」と伝えているのです。唸られているのにも関わらず、しつこくお尻を触ろうとすると、より攻撃的になってしまうこともあるので注意しましょう。
2.逃げる
お尻を触ると逃げてしまう犬もいます。とくに、以前お尻を触られてイヤな思いをした記憶があると、逃げるようになってしまいがちです。
お尻拭きやブラッシングなど、お尻を触らなければいけない状況だと、愛犬が逃げても追いかけることもあるでしょう。しかし、イヤがって逃げているのにいつまでも追いかけ回してしまうと、強い恐怖を感じてしまうようになります。
愛犬が逃げるときは追いかけ回さずに、リラックスしている別の機会にケアしてみてくださいね。
3.噛む
あまりに無理やりお尻を触ろうとすると、手を噛んでくる場合もあります。犬が唸ったり逃げているのにいつまでもしつこくお尻を触っていると、飼い主さんであれ噛みついてくることがあるので注意が必要です。
飼い主さんがケガをするだけでなく、愛犬との信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。愛犬のケアをしようとお尻を触ったときにイヤがるそぶりを見せたときは、無理に触り続けようとするのはやめましょう。
犬がお尻を触られるとイヤがる原因
では、犬がお尻を触られるとイヤがる理由はどのようなことなのでしょうか。
敏感なしっぽの近くだから
犬のしっぽはたくさんの神経が集まっている敏感な部位です。お尻を触られると「しっぽまで触られるのではないか」と感じ、不快感を示すことがあります。
実際に愛犬のお尻をケアしているときに、そのまましっぽを掴んだ経験がある飼い主さんもいるのではないでしょうか？しっぽやお尻は犬が敏感に反応する部分なので、触られるとイヤがる仕草を見せるのです。
以前イヤな思いをしたから
以前お尻を触られてイヤな思いをしたのが原因で、唸ったり逃げるようになることもあります。たとえば、トイレ後のお尻拭きが痛かった・ブラッシングされるときお尻を掴まれて痛かったなどの記憶があると、その後お尻を触られることを怖がってしまうのです。
以前愛犬のお尻をしつこく触ったり掴んだことがある場合は、ケアが必要だからとはいえ無理に触ろうとしないようにしましょう。愛犬が逃げたり威嚇してきてブラッシングやシャンプーができない場合は、ペットサロンなどでお願いするのがおすすめです。
ケガや病気になっているから
お尻を触られることをイヤがるとき、ケガや病気で痛みを感じているのが原因の場合も多いです。犬がお尻を触ってほしくない仕草や態度を見せるときは、以下のケガや病気の可能性があります。
- 皮膚の炎症
- 肛門嚢炎（こうもんのうえん）
- 椎間板ヘルニア
- 骨折
まとめ
お尻を触られるのをイヤがる犬は多いです。愛犬が本記事でご紹介したような仕草や態度を見せた場合は、すみやかにお尻から手を離しましょう。
もし急にお尻を触るとイヤがるようになった場合や以前より強く不快感を示すときは、ケガや病気の可能性もあります。
お尻はブラッシングやシャンプーなどケアをするときに触る必要がある部分なので、気になる仕草が見られたら一度動物病院で診てもらうのがおすすめです。
