犬が苦痛を感じる「爪切りの仕方」5つ!ストレスや怪我に繋がることも

犬が苦痛を感じる「爪切りの仕方」5つ!ストレスや怪我に繋がることも

爪切りは、犬にとって日常的に必要なお手入れの一つです。しかし、爪切りを嫌がる犬は少なくありません。愛犬が嫌がって暴れたり噛みつこうとしたりすると、飼い主さんも怖くなってしまうため、あまりやりたくないお手入れの上位に挙がるお手入れかもしれません。犬が爪切りを嫌がる理由や、犬が苦痛に感じる爪の切り方を知ることで改善点をみつけてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の爪についての基礎知識

犬の爪の構造

爪切りが嫌いな犬は思っている以上に多いようです。そして、愛犬が爪切りを嫌がって暴れたり逃げ回ったり、場合によっては本当にに噛み付きそうになったりするため、飼い主さんが怖くてやりたがらないというケースもあります。

愛犬に爪切りで嫌な思いをさせないためにも、基礎知識はしっかりと頭に入れておきたいものです。

まずは、犬の爪の構造や特徴について、整理しておきましょう。猫と一緒に暮らしたことのある飼い主さんもおられるでしょうから、猫の爪との違いも含めてご説明します。

猫の爪との違い

犬は爪とぎをしませんが、猫は爪とぎをします。猫の爪は層状になっていて、古い爪を剥がして下の新しくて鋭い爪を出すためです。しかし犬の爪は、同じ爪が延々と伸び続けます。そのためどんなに若くて活動的な犬であっても、定期的な爪切りは欠かせません。

猫の爪は円錐状ですが犬の爪は先端まで同じ太さの筒状なので、まっすぐに切っただけでは断面に角ができて、歩くときに引っかかってしまいます。切った後に、面取りのように角を斜めに切り取るか、爪やすりで削って滑らかにすることで、引っかかりを予防できます。

猫の爪との共通点「クイック」

猫と犬の爪の共通点は、爪の中に神経や血管が通っているということです。白い爪の場合、明るいところで爪を透かしてみると、「クイック」と呼ばれるピンク色の部分が見えます。そこに血管や神経が通っているため、クイックより2mm程度手前の部分をカットしましょう。

黒い爪の場合は透かしてもクイックが見えませんので、先端から少しずつ切っていきます。断面が乾燥して白い粉が吹いている状態なら切っても大丈夫です。断面の中心が湿っぽくなり半透明になってきたらクイックが近いサインです。

もしクイックを切って出血させてしまった場合は、きれいなガーゼか脱脂綿を傷口に押し当てて圧迫すれば、数分で止血できるはずです。止まらなければ、動物病院で診てもらいましょう。市販の止血剤がある場合は、ガーゼなどに止血剤をつけて圧迫してください。

犬が苦痛を感じる「爪切りの仕方」

犬の爪切り

ではここからは、犬が苦痛を感じる爪切りの仕方について解説します。ぜひ飼い主さんご自身で愛犬の爪切りをされる際はご注意ください。

1.不自然な体勢を強いる

犬の爪を切る間、犬は継続して不自然な体勢を強いられることに苦痛を感じ、爪切りを嫌がる場合があります。

犬を横倒しに寝かせて抱え込みながら爪切りをしたり、立たせた愛犬の体を飼い主さんの方に強引に引っ張って寄せたりするのは、愛犬にとって不安でつらい体勢です。

2.足先を触る

犬の足先は、身体の中でもとても敏感な部位です。そのため、足先を触られることに耐えられない犬も少なくありません。

しかしその爪を切るためには、飼い主さんが親指と人差し指で爪を切る指をつまむ必要があります。突然触ってしまうと嫌がられるため、日頃から愛犬の足先に触り、触られることに慣れさせておく必要があります。

3.高いところに乗せる

犬は高いところをあまり好みません。そのため、爪切りのためにテーブルなどの高い場所に乗せられることを苦痛に感じ、爪切りを嫌がる場合もあります。

4.騙して拘束する

愛犬に「散歩に行こう!」などと言って捕まえ、テーブルの上に乗せて逃げないように拘束してしまってはいませんか。

信頼している飼い主さんに騙された上、身動きできないように拘束されてしまうと、愛犬がそれを苦痛に感じて嫌がっても仕方がないでしょう。

5.過去に爪切りで痛い経験をさせた

犬は自分の身を守るために、嫌な経験を忘れません。そのため、以前爪切りの際にクイックを切られて痛かった経験のある犬はそれを覚えていて、爪切りの道具を見ただけで嫌がって逃げ出してしまうことがあります。

動物病院やサロンでもやってもらえる

動物病院での爪切り

どうしても愛犬が嫌がって暴れてしまう、噛み付こうとするといった場合や、飼い主さんが「血管を切ってしまうかもしれないのが怖い!」という場合は、有料になりますがサロンや動物病院で、トリマーや動物看護師に爪切りをしてもらうこともできます。

また、愛犬の性格に合わせた爪切りのやり方をアドバイスしてもらうこともできるでしょう。

愛犬と飼い主さんの信頼関係を崩さないためにも、慣れるまではプロにお願いする方が良いかもしれません。

犬に爪切りが必要な理由

下から見た犬の足先

外で活発に動き回る犬と、あまり動きたがらず家で静かに過ごす犬とでは、爪の伸び方が異なります。しかし、一般的には3週間〜1.5ヵ月程度に1回は爪切りを行うことが推奨されています、もし爪を切らずに伸ばしたままにするとどうなるかについて、見ていきましょう。

歩くときに肉球が接地することで、クッションのような役割を果たします。猫と違って犬は爪を隠せませんので、爪が伸びすぎると肉球がうまく接地できず、直接爪が地面や床などにあたるようになります。

爪にも神経が通っているため痛みを感じ、犬は指を持ち上げて広げたり、指を寝かせるようにしたりします。そのため歩きづらくなったり、爪が割れたり根元から折れたりしてしまうことがあります。

爪は内側に弧を描くように伸びるため、伸びすぎると肉球に突き刺さり怪我をすることもあります。特に人間の親指に当たる狼爪は地面につくことがないため、どんなに活発な犬でも爪切りをしないと伸びた爪が肉球を傷つけるようになります。

爪を伸ばしっぱなしにすると、次第に中の血管や神経も伸びていきます。そのため、爪を切らずに放っておくとクイックが伸びてしまい、好ましい位置で爪を切れなくなります。つまり、爪を切っても肉球よりも爪がはみ出してしまうのです。

まとめ

爪切りする飼い主を見つめる犬

爪切りを嫌がる愛犬の爪切りを自宅で行う場合、とにかく無理をしないことが大切です。1度にすべての爪を切らなければならないわけではありません。1日1本ずつ、数日をかけて爪を切ってもよいのです。

口をくちゃくちゃさせる、震える、全身に力が入っている、噛もうとするなどの嫌がっているサインが見られたら、すぐに爪切りを終わらせて、続きは後日に回しましょう。

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