楽しいことはないかな?
犬は人間のように過去を思い返して後悔したり、自分の気持ちを整理したりといった複雑な感情の動きはそれほどしないと考えられています。犬が重視するのは「損得」だとされていて、自分にとって「いいこと」と「嫌なこと」のことをとても気にしているようです。
そのため、犬は生活している中で(何か楽しいことはないかなぁ?)と考えたり、探したりしていることが多くあります。飼い主さんの様子を見ながら(遊んでもらえるかな?)(お散歩はいつ行くのかな?)(ご飯はまだかなぁ?)など、自分の楽しみにしていることが起こるかどうかを考えているようです。
そのようなことを考えているときは、飼い主さんが動くたびに注目したり、そわそわとした様子でついて回ったりするでしょう。
危険なことはないかな?
動物は基本的に警戒心を持っています。現代の家庭犬の場合、家の中では野生動物のような強い警戒心を持つことは少ないと思いますが、家族以外の人や家の外の様子に対して警戒心を持つことをめずらしくありません。
そのため、家の中にいるときに外から聞こえてくる音に対して不信感や警戒心を抱いたり、散歩中に危険なことはないか確認したりすることがあります。
犬が警戒心を持って周囲の様子に気を配ることはごく自然なことですが、あまりにも強い警戒心を持っているとストレスを感じたり精神的に疲れてしまったりするので、飼い主さんがフォローしてあげることも必要です。
遊んでストレス発散をしたり、外の音が聞こえにくい場所や人の出入りが見えにくい場所に愛犬のベッドを設置したりするなどの工夫をしましょう。
飼い主さんは何してるのかな?
犬は飼い主さんのことが大好きで、常にその様子を気にしています。そのため、飼い主さんが家にいるときには、何をしているのかとても気にかけていて、状況によってはそばに寄り添ったり、一緒に喜んだりすることもあるでしょう。
犬は人間の表情や仕草から、その感情を読み取る能力に長けている動物です。特に、いつもそばにいる飼い主さんのことは、とてもよく観察しているので、より一層その感情に敏感になっているでしょう。
犬にとって飼い主さんは大切な家族であり、信頼できる仲間でもあります。そのような相手と一緒にいることで大きな安心を得ることができるのです。また、家族のことを心配したり、一緒に喜んだりと相手の気持ちに共感したり寄り添ったりすることもあります。
次は何をするんだっけ?
犬は日常生活の基本的なスケジュールを、ある程度覚えていることが多いでしょう。そのため、生活をしている中でも(そろそろご飯(散歩)の時間かな)(飼い主さん帰って来るかな)などと、次に起こることを考えていることもあると思います。
犬は時計を読めるわけではありませんが、飼い主さんの様子や外の明るさや聞こえてくる音など、様々な要素から大まかな時間や生活リズムを把握していると考えられます。
まとめ
犬は人間ほど複雑な感情は持っておらず、今そのときに起こっていることや自分の「損得」に関係のあることを考えていることが多いとされています。楽しいことがないか探し、散歩やご飯を心待ちにしていたり、周囲の様子に気を配ったりしていることでしょう。
ただし、大切な家族の表情や行動を観察して、その気持ちに共感したり寄り添ったりすることもあります。仲間や家族を大切に思う気持ちは、犬も人間に近いものを持っているのかもしれませんね。