犬が家具を噛んでしまう理由
犬が家具を噛んでしまう理由には、いったいどのような事情が隠されているのでしょうか。
1.歯茎のムズムズ感を解消したい
犬が家具を噛んでしまうのは、歯茎のムズムズ感を解消したいからです。
子犬の場合、乳歯から永久歯への生え変わりの時期になると、歯茎のムズムズ感を訴えるようになります。歯茎のムズムズ感を解消したくて家具を噛んでしまうのは、生後3カ月頃~生後7カ月頃に起こりやすいです。
対処法としては、子犬用の噛むことを目的としたおもちゃを与えることです。硬すぎるおもちゃは歯を傷つけてしまったり、折れてしまったりすることがありますのでご注意ください。
成犬の場合のほとんどは、歯周病によるムズムズ感です。家具だけではなく、危険な物を噛んでしまうことがあります。
対処法としては、歯科治療に通うことをおすすめします。歯周病は放っておいても治りません。今の状態では、歯石が溜まり、ひどい口臭がするのではないでしょうか。
歯周病は歯や顎の骨を溶かすことがあります。口の中の細菌は全身へと巡ります。心臓病などの病気を発症する原因になることがあります。犬にも定期的な歯科検診が必要不可欠だと思います。
2.硬い物を噛んで遊びたい
犬が家具を噛んでしまうのは、硬い物を噛んで遊びたいからです。
犬の「噛む」という行為は本能的に行われるものであり、ごく自然な行為です。噛むことが遊びであり、退屈しのぎであり、ストレス発散でもあります。
やわらかいおもちゃを噛んで遊ぶことを好む犬もいますが、とにかく硬いおもちゃを噛んで遊びたい!という犬もいます。そのような犬の場合、硬くて噛み心地のある家具を噛みたくなってしまうものです。
対処法としては、硬いおもちゃを与えること、ガムを与えることなどがあります。汚れや歯垢の除去にも役立つデンタルガムが飼い主にも愛犬にも人気ですよね。
3.叱られることがないから
犬が家具を噛んでしまうのは、叱られることがないからです。
「困る~」と言いつつ、家具を噛む愛犬をしっかり叱ったことがない、という飼い主も意外と多いものです。
叱られなければ、その行為が悪い行為であること、危険な行為であることを犬は知りません。許される行為だ、と学習してしまっている犬もいるかもしれません。
対処法としては、やはり「いけない!」としっかり叱ることです。愛犬が家具を噛もうとした時、噛んでいるのを目撃した時、直前・最中・直後に叱るのがポイントです。
4.確かめてみたい
犬が家具を噛んでしまうのは、確かめてみたいからです。
犬は噛むことや口の中に入れることで確かめようとします。私たちが手に取って確かめる行為と同じようなものです。
家具を噛む時、ただ噛むだけではなく、舐めたりニオイを嗅いだりもしているはずです。(どれくらい硬いのかな?)(どんな食感がするのかな?)(楽しいのかな?)(飼い主はどんな反応をするのかな?)など、確かめたいことが山ほどあるのです。
対処法としては、犬の好奇心を満たし、退屈させないことです。家具を噛むことに興味を持ってしまわないよう、他のことで満足させてあげるのです。
- お散歩を充実させる
- お散歩や運動以外の遊びの時間を作る
- お留守番の時間を短くする
また、おもちゃを与えるなら、知育玩具をおすすめしたいです。
まとめ
犬が家具を噛んでしまう理由を4つ解説しました。
- 歯茎のムズムズ感を解消したい
- 硬い物を噛んで遊びたい
- 叱られることがないから
- 確かめてみたい
家具を噛んでしまうのは、「いつでもそこにあるから」ということも理由のひとつだと思います。飼い主の目を盗んで噛んでしまう犬もいますよね。
私も家具をボロボロにされた経験がありますが、寂しさや退屈なことが理由になりやすかったのかな…と思います。
噛んで遊ぶおもちゃを与える時の注意点ですが、終始飼い主が見守るようにしてください。ケガや誤飲事故などのトラブルを起こさないためです。