犬も「ふて寝」をするの?
人間は嫌なことがあった時に「ふて寝」をします。「もう何もしたくない!」と眠ったり、ただ寝転がってゴロゴロしたり。ふて寝をすることでストレスを受けた心と体を休ませるという意味もあるのでしょう。
犬も人間と同じく感情が豊かな動物ですが、犬もふて寝をするのでしょうか。実際のところ、犬が「ふて寝」をしているかどうか詳しいことはまだわかっていません。飼い主に思い当たることがあるから、ただ寝ている犬がふて寝をしているように見えるだけという意見もあります。
しかし
- 飼い主に構って貰えない
- 散歩に行けない
- トリミングや動物病院から帰ってきた
- おやつを貰えない
このような状況の後は、犬がストレスを抱えて寝ていることは確実です。また、愛犬が不満を感じている時の寝方はいつもと違う、と感じる飼い主さんも多いでしょう。
このようなことを踏まえると、犬も「ふて寝をすることがある」といえるのではないでしょうか。
犬が「ふて寝」している時の仕草や行動とは
犬が普通に寝ている時とふて寝をしている時の見分け方はあるのでしょうか?
犬がふて寝をしている時は、主に次のような仕草や行動が見られます。
1.名前を呼んでも反応しない
愛犬がふて寝をしている時、名前を呼んでも反応しないことがあるでしょう。
目は開いているし、名前を呼ぶと耳がピクピクしているのに反応しない…。そのような時、犬は飼い主に対して何らかの不満や怒りを感じている可能性があります。
「もう知らない!」という気持ちで、飼い主の声は聞こえているのにわざと無視してふて寝をしているのです。
2.飼い主から離れた場所で寝る
いつもは飼い主の側で眠る愛犬が、やけに離れた場所で寝ている…。そのような時、愛犬はふて寝をしているかもしれません。
飼い主に構って貰えないなど寂しい思いをすると、犬は拗ねてしまうことがあります。拗ねた犬はわざと自分から離れた場所で眠ることがあるのです。
3.時々飼い主の方を伺う
背中を向けて寝ているはずの愛犬が、時々こちらをチラチラと伺ってくる…。おそらく、犬は構って貰えないことに拗ねてふて寝をしているのでしょう。
「どうせ遊んでくれないんでしょ」と拗ねる気持ちと「遊んでくれないかな?」と期待する気持ちが混じってこのような行動になってしまうのです。
4.寝ている時の表情がかたい
犬がリラックスしている時は、顔がゆるんで本当に気持ち良さそうに眠ります。体もヘソ天になっていたり、足を投げ出してのびのびと寝ているでしょう。
一方、ふて寝をしている時の犬は顔の表情がかたく、手足もギュッと縮こまっていることがほとんど。かたい表情で愛犬が寝ていると心配になるかもしれませんが、時間がたてば眠りが深くなってリラックスしていくはずです。
犬がふて寝をしていそうな時は、「疲れているんだな」と思ってそっとしておいてあげましょう。
まとめ
犬が「ふて寝」している時の仕草や行動4つを理由も交えて解説しました。みなさんの愛犬に当てはまる仕草や行動はありましたか?
愛犬がふて寝をしている時は、そっとしておくのが1番良いといわれています。慌てて機嫌を取ろうとしたり、起こして遊ぼうとする必要はありません。犬は時間を置くとケロリとしていることが大半ですし、眠ることでストレスを緩和しているので構うのは逆効果になります。
ただし、起きた後もずっと様子がおかしい場合はストレスの原因を取り除いたり、場合によっては動物病院へ相談してください。
できるだけ愛犬がふて寝をしないよう、接し方に気を付けたり環境を整えてあげてくださいね。