犬を飼うとわかる「理想と現実」
犬を飼うと決めた日からどんどん高まっていく理想的な犬との生活。しかし実際には、どのような現実が待ち構えているのでしょうか。ぜひ飼う前に知っておきましょう。
1.毎日のお散歩が楽しみ
犬との暮らしでは、毎日のお散歩が楽しみです。美しい景色を眺めながら歩いたり、愛犬と一緒に訪れたい場所があったり、他の犬との交流をするなど、お散歩の楽しみは歩くこと以外にもたくさんあります。
しかし現実はどうでしょうか。いざお散歩に行こうとしてもハーネスやリードをつけることを嫌がったり、外に出ると怖がったり、他の犬や人に吠えるなど、なかなか思うようにお散歩できないことがあります。
すんなりとお散歩できる犬もいますが、お散歩にも練習が必要な犬もいるのです。
2.ドッグランでお友達犬と遊ぶ
犬との暮らしでは、愛犬がドッグランでお友達犬と遊ぶ姿を思い描くことがあります。大親友となる犬との出会いがあったり、犬同士で思いっきり走ることを楽しんだり、飼い主同士の交流も楽しみですよね。
現実はどうでしょうか。他の犬が怖くて仲良くできないことがあります。他の犬に全く興味を示さないことがあります。ドッグランなのに走ることをせず、終始ニオイを嗅いで終わることがあります。
ドッグランでの思わぬトラブルにも巻きこまれてしまうことがあります。一方的に追いかけ回されたり、一方的に咬みつかれたり、ドッグランでの理想的な過ごし方とは大きく違うこともあるんです。
3.愛犬とマイホーム
犬との暮らしでは、「愛犬とマイホーム」という理想を持つ人が多い印象です。「家を建てたら犬を飼うんだ!」という話をよく聞きます。
確かに、アパートやマンションでは犬を飼うことができないことも多いですし、ペット可では家賃も高くなってしまいますよね。
マイホームでの愛犬との理想的な暮らしに憧れを持つことは、犬好きには誰にでもあることだと思います。
しかし現実はどうでしょうか。買ったばかりの家具を噛んでボロボロにされたり、和室の畳におしっこをされたり、庭の芝生は掘って穴だらけになるなど、華やかな暮らしとは大きく違うことがあります。
だからといって、愛犬をケージの中の閉じ込めておくことはできません。犬も幼いうちはたくさんイタズラをします。物を噛むことは犬にとて自然なことです。
問題行動や困り事で悩む前に適切なしつけを済ませておく必要があると思います。
4.運動神経抜群で賢い
犬には運動神経抜群で賢い犬種が多くいます。パートナーとしての理想を思い描く人もいらっしゃるのではないでしょうか。
アウトドアがお好きな方であれば愛犬とトラッキングを楽しんだり、運動がお好きな方であれば愛犬とジョギングやアジリティーを楽しんだりなど、自分が好きなことを一緒に楽しめるのではないかと考えてしまいますよね。
しかし現実はどうでしょうか。運動神経が抜群だと言われている犬種の中にも運動が苦手な犬もいます。運動が大嫌いな犬もいます。運動好きな人のパートナーにはなれないことがあります。
賢いとされている犬も同じです。賢いことは確かなのですが、飼い主が適切なしつけを行うことができなければなりません。
全くしつけのされていない犬は、賢い犬種だからこそ飼い主を見下し、全く言うことを聞かない犬へと育ってしまうことがあるんです。
まとめ
犬を飼うとわかる理想と現実を4つ解説しました。
- 毎日のお散歩が楽しみ
- ドッグランでお友達犬と遊ぶ
- 愛犬とマイホーム
- 運動神経抜群で賢い
犬と暮らして27年。子供の頃に思い描いた愛犬との理想的な暮らしは、現実とは違うかもしれません。
しかし犬とともに暮らしていくなかで、自分が理想とする犬との暮らしを実現させることよりも、私の家族になってくれた愛犬たちのために、愛犬が幸せで快適な暮らしができるように、愛犬たちの想いを叶えてあげたいなと思うようになりました。
犬は命です。自分の思い通りにはなりません。もしかすると、理想は愛犬への押し付けなのかもしれない…と考えることがあります。
飼い主のみなさんは、きっと、愛犬との幸せな理想的な暮らしを送りつつ、現実は毎日の大変なお世話に追われていらっしゃるのではないでしょうか。