「ブルーアイ」とは
ブルーアイは瞳の色が青い色や薄い色になることを指します。オッドアイというのは左右の眼の色が違う場合を指しますが、片方だけ青くなる場合もあります。瞳の色は虹彩と呼ばれる薄い膜で決まります。虹彩の中のメラニン色素の量が少ないと、ブルーアイになるようです。
人間の場合もそうですが虹彩の色が薄くなるのは環境的な要因も大きく関係しています。日照時間が少なく寒い地域で育った動物は、紫外線量が少なくメラニン色素が生成されないためブルーアイの子が多いようですね。
また、ブルーアイの要因には先天的なものと後天的なものがあります。先天的なものは、遺伝子が関与しているケースでもともと色素が正常に作られないケースでしょう。反対に後天的なものは、病気や事故により目の神経が損傷し、色素が作られなくなったケースです。
更に感染症の影響でブルーアイが発現することもあります。犬アデノウイルスによる犬伝染性肝炎の回復期は、角膜にむくみが出てブルーアイになることがあるそうです。
青い目になりやすい犬種
環境の要因で青い目になる場合もありますが、犬の場合は犬種によって青い目になりやすい犬種とそうでは無い犬種がいます。比較的青い目の子が発生しやすい犬種は次の通りです。
1.シベリアンハスキー
目の周りのくまどりが印象的な大型犬です。ブルーアイのほか、黒、茶(金)など様々な色の目を持つ子が生まれますし、オッドアイの子も多くいる犬種です。
身体が大きく力も強いので、そりを引いたりすることが得意な寒い地域の犬です。日本でも一時大ブームになったので近くで見たことがある人も多いかもしれませんね。
2.オーストラリアンシェパード
シェパードと名前がついていますが、毛色はボーダーコリーのような黒白、茶白、白い斑点模様などバラエティに富んだ犬です。被毛同様、目の色もブルーアイのほか黒や茶、何とも言えない色など様々です。
成犬は20㎏~30㎏ほどになる大型犬ですし、牧羊犬だけあって動くものや子どもを軽く噛んでしまう習性があるので、子犬のころからのしつけが大切です。
3.ダルメシアン
白地に黒い斑点模様が個性的な犬種です。『101匹ワンちゃん』のお話でも有名ですね。こちらの犬種もブルーアイやオッドアイの個体が出やすいといわれています。
こちらも体が大きく、猟犬ですから非常に活発です。家族には愛情深く、子供の面倒もよく見てくれますが知らない人にはとても神経質になることがあるようです。
目が青い犬種を飼う際の注意点
いずれの犬種でも、ブルーアイの個体は目の組織のメラニン色素を作る系統が未発達であったりするため、紫外線の影響を受けやすくなります。目に紫外線を多く当てないよう、犬用のサングラスなどを利用するのもよいでしょう。
またはっきりした原因はまだしっかりと解明されていませんが、ブルーアイの子は遺伝的に視覚・聴覚に異常を持って生まれやすかったり、内臓の奇形があったりする割合が多いようです。子犬のころには分からなかった異常も、成犬になって発現することもあります。
まとめ
今回は、神秘的で魅力のある青い目の個体が多い犬種をご紹介しました。
もちろん同じ犬種でも目の色は様々なので、ハスキーだから絶対に青い目であるというわけではありません。
また、青い目の個体は遺伝的な疾患を発現しやすいことが多いので、迎え入れた場合は健康管理に十分注意してあげる必要があります。