歯磨きをせずに放置していると歯周病に!
犬が嫌がるお手入れのひとつに「歯磨き」があります。苦手な犬は少なくないため、気になってはいてもなかなかできない飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし人間同様、犬も歯磨きをせずに放置していると歯周病になってしまうリスクが高まります。
犬が歯磨きをせずに放置して歯周病になったときは、以下のような症状がみられます。
- 口臭が強くなる
- 歯茎が腫れる
- 歯茎から血が出る
- 歯がグラグラする
上記のような症状がみられた場合は、歯周病が発症している可能性があるので動物病院に連れていきましょう。歯周病が悪化すると、膿が溜まったり下顎の骨が折れるなど重い症状が現れます。
犬が歯周病になってしまう「絶対NG習慣」とは
では、犬が歯周病になってしまう「絶対NG習慣」には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
1.歯磨きをしない
歯磨きをしないと、犬も人間と同じように歯周病になってしまう恐れがあります。歯周病は、歯垢が溜まることで発症する病気です。
口の中に食べかすなどが残ることで歯垢になります。歯垢は数日で歯石となってしまい、そうなってしまうと歯磨きで取るのが難しくなってしまいます。
2.口の中に残りやすいフードを与えている
口の中に残りやすいフードを与えていると、歯周病になるリスクが高まります。やわらかいフードはとくに歯の間に食べかすが残りやすいので、歯垢が溜まりやすいです。
ウェットフードなどやわらかい食事ばかり与えている場合は、歯周病になるリスクが高くなりますので注意が必要です。
3.水を飲まない
水を飲まないのも、歯周病リスクを高める習慣のひとつ。歯周病を防ぐには、口の中をうるおしておくことも大事です。口の中が乾燥していると、細菌が繁殖しやすいため歯周病になる可能性が高くなります。
愛犬が普段から水をあまり飲まない場合は、飼い主さんが意識的に飲ませてあげてください。
歯周病を防ぐための対策
歯周病になると、先述したような重い症状を引き起こす可能性があります。愛犬が歯周病になってしまうのを防ぐための対策は、何よりも「歯磨き」の習慣をつけることです。
理想は毎食後に歯磨きをすることですが、難しい場合は2日に1回くらいのペースで歯磨きが行えるといいでしょう。犬用の歯ブラシを使用するか、ガーゼを飼い主さんの指に巻いて歯の汚れを拭き取ってあげてください。
ただ、歯磨きをイヤがる犬も多いですよね。歯磨きをしようとしても逃げたり暴れる場合は、ペットサロンでお願いするのもおすすめです。すでに歯の色が変わっていたり歯石が気になる場合には動物病院で診てもらいましょう。
歯磨きに慣れてもらうしつけを行うことが大事
犬にとって鼻や口は重要な部分なので、いきなり触ろうとするとイヤがることが多いです。よって、スムーズに歯磨きをできるように、普段から口元を触られることに慣れさせる必要があります。
できれば子犬のうちに歯磨きに慣れさせておくのが一番良いですが、すでに成犬になっている場合は根気強くしつけていくことが大事です。
まずは愛犬の口元に触れることから始めましょう。口元を大人しく触らせてくれたら、ご褒美としておやつをあげます。
徐々に慣れてきたら歯茎や歯を触っていきましょう。触らせてくれたら必ずご褒美をあげてしつけることで、口元を触られることへの抵抗感が薄れていきます。
口元を触らせてくれるようになったら、まずはガーゼでの歯磨きからはじめてみてください。
まとめ
普段の何気ない習慣が、実は犬の歯周病リスクを高めている可能性があります。
今回ご紹介した習慣に当てはまるものがあった場合は、すぐに改善してくださいね。
大切な愛犬が歯周病にならないよう、飼い主さんも日々のケアをきちんとしてあげましょう。