シニア犬のための優しいマッサージ方法を部位別に解説!
今回はシニア犬におすすめの「優しいマッサージ」方法を、部位別に解説いたします。
1.首周り
愛犬の頭を撫でる機会は多いと思いますので、その延長で首周りも撫でてあげてください。犬は4本足で立ち、飼い主を見上げたりもするため首回りは特に凝りやすいのです。
犬の体には、耳の後ろから背中にかけて、さらに下あごから耳にかけてリンパが流れています。飼い主の指の腹や手のひらを使い、毛やリンパの流れに沿ってほぐしましょう。
2.足先
犬の足の指の間を広げて曲げ伸ばしをする、肉球を揉んで温めるなどして、刺激を与えましょう。寒い季節には丸まって運動量が減るので、犬の足先は冷えていることが多いです。
さらにシニアになると足腰が弱り、感覚が麻痺する犬も。足の甲が変に汚れていないか、傷ができていないかなどをチェックし、異変を感じたら病院を受診してください。
3.脚全体
足先をほぐしたら、次は足のつけ根に向かって脚全体をマッサージしてみましょう。犬が痛がらない程度の力で筋に沿ってさすります。
前脚と後ろ脚どちらにも、つけ根にはリンパが流れています。犬がゴロンとお腹を見せている状態でも立っている状態でも良いので、つけ根をよく刺激してあげてください。
マッサージの際の注意点
マッサージの方法が分かったところで、ここからはマッサージの際に注意したいポイントについて解説いたします。
まずは落ち着く
シニアになると、体が思うように動かないことからイライラして落ち着かない犬もいます。また、飼い主もイライラしていたら変に力が入り、犬が痛い思いをしてしまうかもしれません。
マッサージは、犬も飼い主も気分が落ち着いてリラックスしているときに行いましょう。
食後は避ける
シニア犬がマッサージが原因で消化不良を起こさないように、食後すぐには行わないでください。
声掛けをしてから始める
耳が遠い犬の場合、急にマッサージをすると怒って噛みつく可能性があります。
まずは声をかけて体を撫で、落ち着いているのを確認してから始めましょう。
力加減に気を付ける
マッサージのときの力は、人間が凝りをほぐすときや頭皮を洗うときのように強すぎない加減で。
関節炎、皮膚炎、腫瘍などがあれば患部を避け、犬が痛がっていたらやめてください。
まとめ
犬にも人間の指圧などのように体調を整えるツボがあります。本格的なマッサージを受けさせたい場合はトリミングサロンなどで相談してみましょう。
マッサージをしたからといって急に体調が良くなるということはありません。他に適度な運動や正しい食事などと合わせて効果を発揮します。
今回紹介したものは普段のスキンシップの延長です。飼い主さんに撫でられると犬は幸せな気分になり免疫力も上がります。元気なシニアになるためにスキンシップは欠かさないでください。