犬が目の病気になっている時の初期症状7つ
愛犬がいつもと違う行動をしている、明らかに目に異常があるという時は、目の病気になっているかもしれません。
今回は犬の目の病気に多く見られる初期症状をご紹介しますので、愛犬の健康チェックにお役立てくださいね。
1.目が赤くなる
犬の目が赤くなる原因の多くが、外傷による炎症です。爪や枝で目をひっかいたり、異物が混入することで赤く充血してしまいます。
病気が原因の場合は、「結膜炎」「角膜炎」「ぶどう膜炎」などの可能性があります。
2.涙が多い
犬が常に涙目になっている、涙がポロポロ出ている時は、目に異常が起こっているでしょう。
犬の涙が多い時は「角膜炎」「結膜炎」「まぶたの炎症」「流涙症」の可能性があります。
また、涙の通り道である涙点や鼻涙管が塞がると、涙が大量に目の外にこぼれて常に目の周りが濡れていたり、涙やけが起こります。涙点や鼻涙管の閉塞は生まれつきの場合もありますが、腫瘍や炎症が原因の場合もあるので注意が必要です。
3.目をしょぼしょぼさせる
犬が目をしょぼしょぼさせていたら、「アレルギー」「緑内障」「結膜炎」「角膜炎」「ドライアイ」の恐れがあります。
ただし、ただ単に眠くて目をしょぼつかせている事もあるので、普段から犬の様子をチェックして異変に気づけるようにしておいてください。
4.目ヤニが出る
犬が目の病気になっている時、目ヤニがたくさん出ることがあります。
- 黄色い
- 量が多い
- 嫌な臭いがする
- ネバネバしている
上記のような目ヤニの場合は、病気の可能性が高いでしょう。
ドライアイや細菌感染、結膜炎などの病気になっているかもしれないので、早めに動物病院へ行ってください。
5.目が白っぽい
目の病気の初期症状には「目が白くなる」という症状があります。
「目が白くなる」と聞くと、白内障をイメージする方が多いでしょう。しかし、実は目が白くなる病気は白内障だけではありません。
- 角膜ジストロフィー
- 前眼房フレア
- 核硬化症
これらの病気でも目が白くなります。素人が判断するのは難しいので、早めに動物病院で相談をしましょう。
6.目を痒がる、痛がる
犬は目に痒みや痛みがあると、しきりに顔を前足で掻こうとする、顔を床にこすりつけるといった行動を取ります。
犬が目を掻いたりこする時は、「結膜炎」「角膜炎」「第三眼瞼腺逸脱(チェリーアイ)」の可能性が高いでしょう。
犬が目を掻いて目を刺激すると、さらに症状が悪化する恐れがあるのでエリザベスカラーを犬につけて目を掻かせないようにするのがオススメです。
また、目を掻いているように見えて、実は耳や口に異常がある場合もありますので注意してくださいね。
7.暗い部屋で動こうとしない、物にぶつかる
「進行性網膜委縮」という病気には、暗い部屋で動こうとしない、散歩時に物にぶつかるといった初期症状が見られます。他にも、以下のような症状が見られることもあります。
- まっすぐに歩けない
- 外に出るのを嫌がる
- 元気がなくなる
- 白内障を併発する
進行性網膜委縮は遺伝性であり、進行すると失明に至る病気です。飼い主が気づかないまま進行することも多く、残念ながら治療法はありません。
しかし、早めに病気を知ることで対症療法を取ることができ、愛犬が歩きやすいようにサポートすることが可能です。
まとめ
愛犬が目の病気になっている時の「初期症状」7つをご紹介しました。
犬の目の病気は、放置すると悪化することも多く早めに気づいてあげることが大切です。愛犬の目に異常がある、いつもと違う行動を取るという時には早めに動物病院へ行きましょう。
目の病気は放置して症状が悪化すると、失明をする恐れや目の摘出処置が必要になることもありますので、早めに適切な処置を受けることが大切です。
日頃から愛犬の体をチェックし、いつもと比べて行動に変化がないか見ておきましょう。