犬の肉球が乾燥しているサイン
1.白くなる
犬の肉球の表面が白くなるのは、乾燥しているサインです。
肉球が黒っぽい犬も、ピンクっぽい犬も、乾燥によって表面が白くなっている場合、はっきりと目に見えて分かります。
肉球をしきりに舐めたり、カミカミしたりする様子はありませんか? おそらく痒みがあり、気にしているのだと思います。舐めすぎたり、カミカミしすぎたりすると、慢性的な炎症の原因になることがありますので注意しなければなりません。
2.カサカサと硬くなる
犬の肉球の表面がカサカサと硬くなるのは、乾燥しているサインです。
十分に保湿された潤いのある肉球は、フニフニと柔らかいです。しっとり湿っているように感じられることもあります。
表面がカサカサと硬くなった肉球でお散歩をすると、傷つきやすく、乾燥が悪化したり、擦り傷になって出血したりすることがありますのでご注意ください。
3.ヒビ割れる
犬の肉球の表面がヒビ割れるのは、乾燥しているサインです。
初めは小さなヒビ割れで、犬が気にする様子も見られません。さらに乾燥が進んで大きくヒビ割れてしまった時、肉球に強い痛みを感じるでしょう。
ずっと手足の裏を舐めていたり、手足をかばうような仕草をしたり、お散歩に行きたがらないなどの様子が見られるようになることがあります。
出血してしまうこともあり、「愛犬のベッドが血だらけになってる!」と驚いてはじめて、愛犬の肉球のひび割れに気づくきっかけになることがあります。
肉球の乾燥と皮膚病を予防するために
犬の肉球の乾燥を放っておくと、皮膚病へと発展してしまうことがあります。
とくに多いのが指間皮膚炎です。肉球や指の間に炎症が起きる病気です。真っ赤になったり、腫れあがったりなどの症状が見られることがあります。
指間皮膚炎は、犬が手足や肉球を舐めたりカミカミしたりする度に、どんどん悪化してしまいます。治療に通っている間にも悪化しやすく、治りにくい皮膚病です。
手足や肉球を洗いすぎないこと
肉球の皮膚病を予防するためには、手足や肉球を洗いすぎないことが大切です。洗いすぎは肉球や皮膚を乾燥させます。
シャンプーで洗うほど汚れていない時は、濡れたタオルで優しく拭く、ぬるま湯で洗い流すなど対応するとよいと思います。
ドライヤーで十分に乾かすこと
肉球の皮膚病を予防するためには、濡れた手足や肉球をドライヤーで十分に乾かすことが大切です。濡れたまま放置すると、肉球や皮膚の細菌が過剰繁殖し、皮膚病の原因になってしまいます。
水遊びをした時、手足を洗った時、雨の日のお散歩をした時など、手足や肉球が濡れた時は必ずドライヤーを使って乾かしてあげてください。
乾かしたままにしておくと、さらに乾燥が進んでしまう場合があります。保湿クリームなどを肉球や指の間にしっかり擦り込んで乾燥を防ぎましょう。様々な保湿クリームがありますので、好みに合ったものを選びましょう。
暖房器具を正しく使うこと
肉球の皮膚病を予防するためには、暖房器具を正しく使うことが大切です。
- コタツの中で寝る
- ヒーターの前で暖まる
- ホットカーペットの上でくつろぐ
このような時、長時間、暖房器具を使っていると、犬の肉球が乾燥しやすくなります。とくにコタツの中で寝てしまうと、肉球の乾燥だけではなく、脱水症状を起こしてしまうことがありますので十分に注意してください。
まとめ
犬の肉球が乾燥しているサインを3つ解説しました。
- 白くなる
- カサカサと硬くなる
- ヒビ割れる
愛犬の肉球に乾燥しているサインが見られた時は、すぐにかかりつけの獣医師にご相談ください。
肉球用の保湿剤を処方してもらうことができます。そして、肉球が乾燥する原因も分かりますし、適切な治療法をアドバイスいただけると思います。
乾燥だけではなく、肉球に炎症や傷がある場合、市販の保湿剤を使うだけでは解決されないことがあります。必ず診察を受けることをおすすめしたいです。