犬が「飼い主を探している時」にする仕草や行動4選
犬は元々群れで行動していた歴史を持つため、大好きな飼い主と一緒にいることを好む子が多くいます。飼い主の姿が見えないと「どこ?」と探すような仕草を見せる子も多いでしょう。ここでは、犬が飼い主を探している時にする仕草や行動を紹介します。
1.ウロウロと部屋の中を歩き回る
ウロウロと部屋の中を歩き回っている時、どこかキョロキョロと辺りを見回すような様子を見せていたら、飼い主のことを探している可能性が高いです。
「さっきまでいたのに、どこにいるの?」「姿が見えないけれど、どこに行ったのだろう」と部屋中を探し回っているのでしょう。
中には先ほど飼い主が出ていった姿を見送ったのに、「もしかしたらまだいるかも」と探し回る子もいます。ペットカメラなどでその様子を見た飼い主さんから「切なくなる」という声もよく耳にします。
2.クンクンと空中を嗅ぐ
何もない宙に向かって鼻を突き出すような仕草を見せ、その後、なぜか空中をクンクンと嗅ぐような仕草を見せることはありませんか。これは、空中に漂っている匂いを嗅ぎ取り、情報を得ようとしている行動です。
部屋の中にひとりぼっちになってから空中をクンクンと嗅ぎ出した場合、飼い主がどこへ行ったのか、まだ部屋の中にいるのかという情報を得ようとしているものと考えられます。
3.立ち止まってジッと動かず耳を澄ます
一箇所に立ち止まってジッと動かず、どこか耳を澄ませるような様子を見せている時も、音から飼い主の居場所を特定しようとしていることがあります。
犬は私たちには聞こえない遠くの音や小さな音も、キャッチすることができるといわれています。また、飼い主の足音と別の人の足音を聴き分けるなど、音を詳細に区別することも得意です。
そのため、優れた聴力を活用して姿が見えなくなった飼い主を探そうと、ジッと動かず耳を澄ませる行動を見せる犬も多くいます。
4.クーンクーンと甲高い鳴き声を出しながら歩き回る
犬は母親を探したり甘えたりする時、クーンクーンと高い鳴き声を出して訴えることがあります。同じように飼い主を探す時もクーンクーンと甲高く、どこか切ない鳴き声を出しながら歩き回る姿を見せることも少なくないでしょう。
「どこに行ったの?寂しいよ」「早く姿を見せて」と寂しさや心細さから鳴くことで飼い主を呼び戻そうとしているのです。
特に子犬期に見られることが多く、ついペットカメラなどで様子を見ていると戻りたくなってしまうかもしれません。しかし、少しずつひとりの時間にも慣れさせる必要があるため、ぐっと我慢しましょう。
飼い主の姿が見えないと探し回る…分離不安の可能性も
ほんの数分、姿が見えないだけでも飼い主を必死で探し回ったり、留守番中に寂しさから問題行動を起こしたりする場合は、『分離不安』を抱えている可能性が疑われます。
分離不安とは、飼い主の姿が見えなくなることで極度の不安やストレスを感じてしまう症状です。最近は飼い主と過ごす時間が増えた犬も多く、飼い主の留守中にストレスが溜まってしまい、探し続けたり問題行動を起こしたりする犬が急増しています。
精神疾患の1つとして注意喚起されているので、少しでも分離不安の可能性が疑われる場合は、日頃から適度な距離感を保ちつつ留守番の前後はかまわないようにする、留守番の時間を短時間から少しずつ延ばして慣れさせるなど、正しい関係を保つために接し方を考え直しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は飼い主を探している時に今回紹介したような仕草や行動をとることが多くあります。ただし、あまりにも必死になって探し回ったり、短時間でも強いストレスを感じている場合は注意が必要です。