犬がショック死する原因とは?突然死に繋がる5つの病気や要因

犬がショック死する原因とは?突然死に繋がる5つの病気や要因

元気そうだった愛犬が、突然死んでしまうことがあります。あまり想像したくありませんが、そういう可能性もあるということを知っておき、予防に努めたり、心の準備をしておいたりするのは大切なことです。この記事では、突然死に繋がる病気や要因についてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬も突然死することがあります

横たわる犬と犬を包み込む手

命あるものは必ず死を迎えるため、愛犬の死は避けられません。できれば愛犬には天寿を全うしてほしいですが、ある日突然亡くなってしまうこともあります。

もしも、愛犬が突然死してしまったら…と考えると、不安でたまらなくなるかもしれませんが、ただ不安がっていても仕方ありません。この機会に犬の突然死に繋がる病気や要因を知っておきましょう。

犬の突然死に繋がる病気や要因は?

元気なさそうなMシュナウザー

1.心臓病

突然死を引き起こす病気としてまず挙げられるのは、心臓病です。心臓病は犬の死因の2位で、10歳以上の犬のおよそ30%が心臓病になると言われています。

犬の心臓病の中で最も多いのは僧帽弁閉鎖不全症で、特に小型犬に多く見られます。僧帽弁閉鎖不全症に限らず心臓病になると不整脈を起こしやすく、それが突然死に繋がりやすいです。

犬の心臓病は初期の段階ではほとんど症状が出ないため、定期的に健康診断を受けることが重要です。健康診断での早期発見と早期治療が心臓病の悪化を防ぎ、それが突然死の予防にも繋がるでしょう。

2.フィラリア症

今の犬の死因の1位はがんですが、かつてはフィラリア症が1位でした。フィラリア症は、蚊が媒介したファイラリア(犬糸状虫)が心臓や肺動脈に寄生し、循環器障害や呼吸障害などを引き起こす病気で死に至ることもあります。

フィラリア症になると徐々に咳や腹水、体重減少といった症状が見られるようになってきますが、大量のフィラリアが大動脈の血流を阻害した場合には、大動脈症候群という急性のショック状態に陥り、突然死に至ることもあります。

現在フィラリア症は予防薬を適切に投与すればほぼ100%防ぐことが可能ですが、フィラリア感染の有無の検査をせずに予防薬の投与を開始するのは危険です。

もしもフィラリアに感染していて、血中にミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)がいる状態で予防薬を投与した場合、犬がショック症状を起こして突然死に至ることがあるからです。

フィラリアの検査は動物病院の血液検査で簡単にできますので、毎年フィラリアの予防薬を開始する前に必ず検査を受けるようにしましょう。

3.胃拡張、胃捻転症候群

胃拡張、胃捻転症候群も突然死を引き起こす病気のひとつです。

胃拡張、胃捻転症候群になると、何らかの原因で胃がねじれてしまい行き場を失った空気や発酵したガスなどで胃が膨張した状態となり、臓器の壊死や血流障害が起こります。早急に処置しないと、数時間で死に至ることもあります。

どの犬種でも発症する可能性がありますが、特に多く見られるのはグレートデーンやセントバーナード、ジャーマンシェパードなどの胸の深い(胸骨と背骨の間が長い)大型犬です。

食後数時間経ってから

  • 腹部が大きく膨れる
  • 吐こうとするが何も吐けない
  • よだれを大量に出す
  • 苦しそうな呼吸をする

といった症状が見られたら、胃拡張、胃捻転症候群が疑われます。放置しているとショック状態を起こして死亡する恐れがあるので、すぐに動物病院を受診しなくてはいけません。

胃拡張、胃捻転症候群が起こる原因ははっきりとは分かっていませんが、食後すぐの運動や早食いなどが要因になっているのではないかと考えられています。そのため、食事直後の運動を避けたり、早食い防止の食器を使用したりすることが予防策となります。

4.感電

愛犬が電気コードを噛んでいてヒヤッとしたことはありませんか?通電した状態で電気コードを噛んでしまうと、感電する危険があります。

犬が感電した場合、少し痺れや痛みを感じて鳴き声を上げる程度で済むこともありますが、局所的にやけどを負ったり、肺水腫になることもあります。

肺水腫とは肺胞に水がたまった状態のことで、呼吸困難や意識障害などを引き起こし、ショック状態や心停止に至ることも。

また感電によって心臓がダメージを受けて即死するケースもあるので、感電事故が起こらないように対策をする必要があります。電気コードにカバーをつける、留守番はケージの中でさせるなどして、愛犬を感電による突然死から守りましょう。

もしも愛犬が感電していると思われる状態で倒れていた場合は、まずはコンセントを抜くかブレーカーを落とすことが重要です。

通電している電気コードを噛んだまま感電している愛犬に素手で触ると、飼い主さんも感電してしまいますので、まずは電気を止めましょう。愛犬に触れるときは、絶縁体となるゴム手袋をはめるとより安全です。

感電のショックで愛犬が失禁をすることがありますが、尿は電気を通すため、尿にも触れないように注意が必要です。

電気を止めたら、愛犬を安全な場所に移動させて状態を確認し、早急に動物病院へ連れて行きましょう。

意識も呼吸もない状態の場合は心臓マッサージや人工呼吸を行いながら、意識はあるけれどやけどをしている状態の場合は、患部を冷やしながら動物病院へ向かいます。

元気そうに見えても、あとから急変する場合があるので、愛犬が感電をしたら必ず動物病院で受診をしてください。

5.誤飲、誤食

誤飲や誤食も突然死に繋がりやすいです。例えば、犬が中毒を引き起こすチョコレートやキシリトール、ネギ類、ブドウを食べてしまうと、最悪の場合死に至ります。

農薬、殺虫剤、殺鼠剤を誤飲や誤食した場合は、少量でも急死してしまう可能性があります。また誤飲や誤食した異物が喉に詰まり、窒息によって突然死するケースも。

誤飲や誤食を防ぐために、危険なものは愛犬の届かないところで管理する、キッチンには入れないようにゲートを設置する、整理整頓を習慣づけるといった対策を施しましょう。

万が一、愛犬が誤飲や誤食をしてしまった場合は、動物病院に連絡して指示を仰いでください。連絡した際に、いつ、何を、どのくらい口にして、今どのような様子か、落ち着いて伝えることが大切です。

飼い主さんが素人判断で無理やり吐かせようとするのは大変危険ですので絶対にやめましょう。

まとめ

聴診器を当てられるシーズー

愛犬の死は、飼い主さんにとってつらく悲しいものです。それが突然だと、なおさらでしょう。後悔や自責の念に苛まれて、なかなか立ち直れない飼い主さんも少なくありませんので、できれば突然死という形での愛犬とのお別れは避けたいものです。

愛犬の突然死のリスクを下げるために、ご紹介したような病気や要因で突然死してしまうこともあるということを心に留め、予防に努めていきましょう。

異変にすぐに気づけるように日頃から愛犬をよく観察することや、緊急時に診察してもらえる動物病院を探しておくことも大事です。

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