1.自由な時間が減る
犬を飼い始めると、当然のことながら愛犬のお世話やコミュニケーションに時間を使うことになります。そのため、犬がいない生活では自分のために使えていた時間が減ってしまいます。
犬がいる生活では、基本的に1日2回30分ずつ程度を目安に散歩に行き、食事を与えてトイレの片づけをし、ブラッシングや歯ブラシなどのお手入れをします。また、しつけやおもちゃ遊びなどでコミュニケーションを取る時間も必要です。
また、休日に愛犬を病院やトリミングに連れて行くこともあるでしょう。
もちろん、こうした愛犬と接する時間こそが犬を飼う生活の醍醐味です。こうした時間に楽しさや幸せを感じるものですが、仕事や育児などで忙しく過ごしている人にとっては、負担になることもあるでしょう。
2.疲れていてもゆっくり休めない
犬と生活をしていると、お世話や通院などで時間や手間がかかります。飼い主さんが疲れていたり具合が悪かったりしても、犬のお世話は必要なので、ゆっくり休めない場合もあると思います。
仕事の休みの日などはゆっくり二度寝をしたいと思っていても、お腹を空かせたり、散歩に行って排泄をしたい愛犬が起こしに来るということはめずらしいことではありません。
犬を飼うには時間の余裕だけでなく、体力的な余裕も必要かもしれませんね。
3.気軽に旅行に行けなくなる
犬を飼っていて困ることのひとつに、留守番の問題があります。日常的な仕事や買い物などの外出であれば、愛犬に自宅で留守番をしてもらえますが、あまりに長時間になる外出や旅行・出張などの外泊の際は、犬をひとりで待たせるわけにはいきません。
犬がいない状態であれば、思い立ったときに遠出や旅行をしたり、朝までお酒を飲み明かしたりできますが、犬が家で待っている場合はそういった生活はできなくなります。外泊時には、ペットホテルや信頼できる人に預けるなどの対応が必要なので、事前の準備や予約が必要です。
また、あまりにも頻繁にそのようなことが続くと、犬がストレスを抱える場合もあります。
4.愛犬に関する心配ごとが増える
愛犬を家族のように大切に思う飼い主さんは、たくさんいます。可愛い愛犬と生活をすることは幸せなことですが、その反面心配なことや悩みが増える場合も少なくありません。
犬はぬいぐるみではなく、人間と同じように意思を持って行動し、病気や怪我をすることもある生き物です。そのため、しつけがうまく行かずに悩んだり、病気が続いて心配になったりすることもめずらしくないでしょう。
なかには一生懸命になりすぎて「育犬ノイローゼ」に陥ってしまう飼い主さんもいるので、犬の飼い主仲間や動物病院の医師など、何かあったときに相談できる相手をつくるのがおすすめです。
5.育てるためにお金がかかる
犬は小さな生き物ですが、食事や健康管理、娯楽のためにある程度の費用がかかります。月に数千円~数万円かかり、その生活が15年前後続いていきます。
また、突発的な怪我をしたり病気を発症したりすると、治療に多額の費用がかかることもあります。犬には人間のような皆保険がないため、医療費は10割負担で支払うか、任意のペット保険に加入する必要があります。
犬を飼うということは、ひとつの命を預かるということです。それを楽しく健康的に全うさせるためには、ある程度の費用がかかるということを考えて飼育を始めなくてはいけません。
まとめ
この記事では、犬を飼う上で起こりうる大変なことや苦労をクローズアップして紹介しました。これを読んで「犬を飼うのは大変だな」「自分には無理だな」と感じてしまった人もいるかもしれません。
しかし、犬を飼うことは、こうした苦労があってもなお、とてもとても幸せなことです。苦労を知った上で、覚悟が決まったなら、ぜひ可愛い犬を迎え入れてはいかがでしょうか。