わんこは人間の言葉を聞き分けられる?
「いやいや、そもそも犬は人間の言葉なんてわからないでしょう」と思う人もいるかもしれません。
ですがわんこが人間の言葉を理解している、正確には「人間が発する単語のうちいくつかを聞き分けて意味を理解することができる」ことは科学的にも証明されています。
2021年にカナダのダルハウジー大学が発表した論文では、165頭の飼い犬を対象にさまざまな言葉を話しかける実験を行った結果、最少で15単語、最多では何と215もの単語に反応したというデータが示されました。
特に牧羊犬として有名なボーダーコリーやジャーマンシェパードでは、他犬種と比べて多くの単語に反応したとのことです。
わんこが人間の言葉をどれくらい理解しているかについては、まだまだ検証の余地があるとのことですから、今後も更なる研究結果が待たれますね。
1.自分の名前
わんこが大好きな言葉の代表は自分の名前です。飼い主さんが名前を呼ぶと、大喜びで駆け寄ってくるという子も多いでしょう。
これは「名前を呼ばれたということはかまってもらえる」「名前を呼ばれた後には楽しいことが待ってる」という経験に基づいた反応です。大好きな飼い主さんに自分の名前を呼んでもらうことは、わんこにとってはただそれだけで至福なのです。
よく「わんこを叱るときに名前で叱ってはいけない」と聞きますが、これはまさに「名前を呼ばれる=叱られる・嫌なことが起きる」というネガティブな条件付けを避けるためのもの。
名前とポジティブな出来事を結び付けることで、わんこは自分の名前を大好きになってくれますよ。
2.好きなものの名前
より直接的にわんこを喜ばせる言葉として、好きなものの名前が挙げられます。
「ごはんだよ」と声をかけると目を輝かせて飛んでくる、「お散歩に行くよ」と口にしただけでリードを持ってきたり玄関に走って行って出かける準備をする、といった行動をとる子も少なくないでしょう。
「ごはん」「おやつ」「お散歩」「車」など、大好きなものの名前は良い記憶と結びついて簡単に覚えることができます。
3.誉め言葉
「イイコ」「グッド」「可愛い」といった、いわゆる「誉め言葉」もわんこの反応が良い言葉です。
こちらもこれまでご紹介した言葉と同様に、「『イイコ』と誉められたときはごほうびのおやつがある!」「『可愛い』と声をかけられるときは頭を撫でてもらえる」といったポジティブな条件付けがされていることに基づきます。
誉めるときや可愛がるときには、ただおやつをあげるだけであったり、ただ頭を撫でるだけではなく、ぜひ言葉をかけてあげましょう。きっとより一層喜んだ表情を見せてくれますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこと暮らしたことがない人にとっては「犬に話しかけるなんて独り言と同じ」と思われるかもしれませんが、全くそうではないことを私たち愛犬家は経験から知っています。
ぜひ愛犬にたくさんの言葉を浴びせてあげて、喜ぶ言葉のレパートリーを増やしてあげてください。