犬が人に触られるのが好きな理由3つ!メロメロにする撫で方も解説

犬が人に触られるのが好きな理由3つ!メロメロにする撫で方も解説

人と犬とのコミュニケーション手段としてよく使われるのが「撫でる」という行為です。愛犬の体に直接触れるため、健康状態の確認もできる欠かせないコミュニケーションの一つでしょう。犬もまた、人に触られるのが好きなようです。犬が人に触られるのが好きな理由や、犬をメロメロにする、喜ばれる撫で方について解説します。

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犬同士のコミュニケーション

母犬を舐める子犬

犬も人も社会性があり、他者と活発にコミュニケーションを図りながら生活しています。しかし、犬と人とではコミュニケーション手段に大きな違いがあります。人は言葉を主体にコミュニケーションを図りますが、犬はボディランゲージやニオイを使います。

まだ目が見えない生まれたばかりの子犬は、母犬から舐められるのが最初のコミュニケーションです。その後も、母子はお互いに舐め合い、遊べるようになると子犬同士も舐め合います。舐めるという行為も、犬にとっては大切なコミュニケーション手段なのです。

しかし、人はコミュニケーションのために犬を舐めません。また犬も、私達の言葉を理解できません。それでも、人と犬は「撫でる」という行為を通してコミュニケーションを図っています。かわいい犬を見ると人は撫でたくなりますし、犬も人に触られるのが好きなようです。

自分ではできない「撫でる」という行為を、なぜ犬は人からされて喜ぶのでしょうか。

犬が人に触られるのが好きな理由とは

撫でられる犬

ここからは、犬が人に触られるのが好きな理由や、犬をメロメロにする喜ばれる撫で方について考えてみましょう。

1.舐められる代わり

犬と人とでは体の構造が異なるため、犬は他者を撫でることができません。しかし、多くの犬は人から撫でられることを喜んでいます。それは、人から撫でられることを、犬同士で舐め合うコミュニケーションの代替手段だととらえているからだと考えられます。

ただし、本来の犬の行動とは異なるため、最初から抵抗なく撫でられるわけではありません。社会化期に人とのふれあい方を学ぶことで、「人が撫でるのは犬が舐める行為の代わり」だと理解し、喜んで受け入れるようになるのだと考えられます。

2.気持ちがいい

犬が撫でられることを喜ぶ理由の一つに、気持ちがいいからということをあげられるでしょう。実際に、撫でられながら気持ちよさそうにうっとりとした表情を浮かべている犬も少なくありません。

特に、よく筋肉を使うコリやすい部位や自分では触れないような部位を撫でられると、マッサージを受けているかのようにうっとりとした表情を浮かべることが多いようです。

3.幸福感とリラックス効果

動物行動学の研究によって、人と犬がスキンシップを図ると、オキシトシンという幸福ホルモンの分泌量が増えることがわかりました。撫でられた犬だけではなく撫でた人のオキシトシンも増えるため、お互いが幸福になり、信頼関係を深められるのです。

また人と犬のスキンシップにより、ストレスを感じさせるコルチゾールというホルモン量が減ることもわかりました。コルチゾールが減ると、ストレスが和らいでリラックスできます。

このように、撫でられると幸福を感じてリラックスできることから、犬は人から撫でられることを喜ぶのだと考えられます。

犬をメロメロにする撫で方

撫でられてうっとりする犬

では、人に触られるのが好きな犬をさらにメロメロにする撫で方を解説します。ぜひ愛犬に試してみてくださいね。

お互いにリラックスした状態で撫でる

犬を緊張させないために、まずご自身がリラックスすることが大切です。そして、犬を怖がらせない近づき方や体勢、手の出し方を心がけましょう。

ポイントは、下記の通りです。

  • 犬に覆いかぶさらないようにし、常に低い体勢で接する
  • 正面ではなく斜め前から近づく
  • 軽く握った手の甲を下からそっと差し出して鼻先に近づけ、まずニオイを嗅がせる
  • 犬の食事中、睡眠中、排泄中は避ける

手のひら全体を使う

撫でる時には、ゆっくりと手のひらの全体を使いましょう。早い動きや指先だけで触れると、不快感を与えてしまうことがあります。

また、毛並みに逆らうのも不快感を引き起こすので、毛並みに沿ってやさしく撫でるようにしましょう。

喜ぶ場所を見つける

犬によって異なりますが、それぞれに撫でられて喜ぶ部位と嫌がる部位があります。

一般的に喜ばれる部位は、耳の付け根や後ろ側、額、眉間、目じり、あごの下、肩から首まわり、足の付根、お腹、腰からしっぽの付け根です。

また、触ると嫌がることの多い部位は、口周り、しっぽの先、肛門の周辺です。

引き際を見極める

最初は気持ちよさそうに撫でられていても、長く撫で続けると嫌がられてしまいます。撫でながら、愛犬の様子をよく観察しましょう。

体が緊張してきた、耳を横または後ろ側に倒した、あくびをした、尾が下がったという不快の兆候が見られたら、犬を解放しましょう。引き際を見極めるのも、上手な撫で方のコツです。

他所の犬の場合は情報収集から

犬種特性や犬の性格により、撫でられることが嫌いな子もいれば、撫でられたい場所や触られたくない場所もまちまちです。

もし他所の犬を撫でたい場合には、まず飼い主さんに声をかけ、撫でてもよいか、どこを撫でると喜ぶかといったことを確認しましょう。確かな情報収集をした上で、その犬に最適な撫で方をすることが、犬にも飼い主さんにも喜ばれるための秘訣です。

まとめ

気持ちよさそうに撫でられる犬

人と犬の歴史はとても長く、異なる体の構造やコミュニケーション手段でありながらも、信頼関係を築けるような仲になり、共に暮すパートナーとなりました。

犬は人を撫でることができませんが舐め、人は犬を舐めることはできませんが撫でることで、お互いのスキンシップを図っています。そして、このスキンシップを通してお互いに幸福感を得、信頼の絆を築いていることがわかりました。

犬とより深い絆を築くためにも、愛犬に最適な、メロメロになって喜びそうな撫で方を見つけ出しましょう。

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