犬の寿命は「肥満度」で変わる
犬の寿命は「肥満度」で変わります。イギリスのウォルサム研究所では、12犬種、5万匹以上のデータを集め、犬の体重と寿命の関係を分析しました。その結果、『標準体重の犬よりも、肥満体重の犬の方が寿命が短くなる』ことが確認されたのです。
犬種によってどれくらい寿命が短くなるかは変わりますが、数ヶ月〜最大2年半ほど短くなると判明しました。よって、愛犬に健康で長生きして欲しいと願うのであれば、肥満を防ぐ必要があります。
犬が肥満になると起こりうるリスクとは
次に、犬が肥満になることで起こるリスクをお伝えしていきます。寿命が短くなるだけではなく、健康面でもマイナスな影響があるのでしっかり覚えておきましょう。
1.呼吸がしづらくなる
肥満になると、首周りに脂肪がつき呼吸器を圧迫します。呼吸器が圧迫されることで、息がしづらくなってしまうのです。
いびきや咳が出るようになり、気管支炎など呼吸器の疾患につながる可能性があります。
2.関節に負担がかかる
肥満になると体重を支える足腰への負担が大きくなり、関節炎になってしまう可能性もあります。関節に負担がかかると、痛みを感じ歩くのをイヤがるようになることも。
悪化すると立ち上がることができなくなってしまう場合もあるので、注意が必要です。
3.病気のリスクが高くなる
肥満になると病気にかかるリスクが高くなります。とくに、尿路結石や心疾患、糖尿病を引き起こす可能性が高いです。
一度病気になってしまうと、その先ずっと治療を続けなければいけなくなったり、他の病気を併発する原因になることもあります。
犬の肥満を防ぐためにやるべきではない生活習慣
ではここから、犬の肥満を防ぎたいなら絶対にNGな生活習慣をお伝えします。もし当てはまる習慣がある飼い主さんがいましたら、今日からストップしてくださいね。
運動させない
散歩時間が短すぎたり回数が少ないと、犬は十分に運動できません。エサをきちんとあげているのに運動量が足りないと、カロリーを消費できないので肥満につながってしまいます。
1日2回、30分程度は散歩に連れていく様にしましょう。
おやつをあげすぎる
可愛いからと、つい愛犬におやつをあげすぎていませんか?
おやつのあげすぎは、肥満につながる原因です。一度おやつをあげる習慣がつくと、犬は覚えておねだりをするようになります。愛犬のおねだりって本当にかわいくて、つい甘やかしてしまいたくなってしまいますよね。
しかし、大切な存在だからこそ健康のために心を鬼にして、おねだりされてもおやつはあげないようにしましょう。おやつをあげるタイミングとしては、指示を覚えさせて上手にできたときのご褒美としてあげるのが適切です。
体重を測らない
体重を測らないのもNGです。体重を測らず見た目だけで判断していると、「あれ?うちの子こんなにぽっちゃりしてたっけ?」とすでに肥満になってしまっていた、なんてことになりかねません。
肥満を防ぐためには、まず愛犬がどれくらいの体重なのかを把握しておくことが大切です。毎日が難しくても、1〜2週間に1回は体重を測りましょう。
まとめ
犬は肥満になることで、寿命が短くなってしまう可能性があります。
大切な愛犬に長生きしてもらうためにも、肥満につながりそうな行動はすぐにやめましょう。
また、定期的に愛犬の体重を測って、急な変化がないかチェックすることが大切です。