犬の健康維持に欠かせない睡眠
愛犬には健康でいてほしいですよね。そのためには、ぐっすりと眠らせてあげることが大切です。なぜかというと睡眠は
- 脳や体の疲労の回復
- 免疫機能の維持
- 成長ホルモンの分泌の促進
- 脳の老廃物の除去
- 記憶の整理や定着
といった重要な役割を担っており、犬の健康維持に欠かせないものだからです。
愛犬をぐっすり眠らせてあげるためには環境が整っていなくてはいけませんが、あなたのおうちは大丈夫ですか?飼い主さんが気づいていないだけで、実は愛犬が安眠できない環境になっていませんか?
以下から犬がぐっすり眠れない「ダメな環境」をご紹介していきますので、ぜひチェックを。
犬がぐっすり眠れない「ダメな環境」は?
1.犬専用の寝床がない
ソファや飼い主さんのベッドを寝床にする犬もいますが、犬がぐっすり眠るためには専用の寝床が必要です。ソファや飼い主さんのベッドは人と共有する形になるので犬が落ち着かず、睡眠を妨げられる可能性が高いでしょう。
一方、犬専用の寝床は犬だけのスペースなので、落ち着いてぐっすり眠ることができます。
犬専用の寝床としておすすめなのは、クレートです。犬はもともと巣穴で生活していた動物なので、開放された場所よりもクレートのような薄暗く狭い場所のほうが落ち着く性質があります。
クレートのサイズは、立った状態で頭がぎりぎり当たらないくらいの高さで、足を伸ばして横たわることができ、中で方向転換できる広さのものがベストです。広すぎても狭すぎても落ち着かないので、犬の成長に合わせて買い替えます。
犬専用の寝床は複数あってもいいので、メインの寝床としてクレートやケージを用意し、サブの寝床として犬用のベッドを用意するのもアリです。専用の寝床を複数箇所に用意してあげることで、犬はその時々で快適な寝床を選ぶことができます。
2.落ち着かない場所やうるさい場所に寝床がある
犬専用の寝床を用意したら、それでOKではありません。寝床の置き場所をよく考えてあげる必要があります。
落ち着かない場所やうるさい場所に寝床があると、犬はぐっすり眠れません。窓付近や出入り口付近、テレビ付近に犬の寝床を置くのは避けましょう。
窓付近や出入り口付近は、物音や気配を感じやすかったり、人の出入りが頻繁だったりして落ち着きません。そしてテレビ付近は、聴覚が優れた犬にはうるさく感じるでしょう。
落ち着かない場所やうるさい場所に犬の寝床を置くのは避けなくてはいけませんが、人の気配が全くない場所だと犬は不安を感じてしまいます。
犬はもともと群れで暮らす動物なので、飼い主さんや家族の気配が適度に感じられる場所のほうが安心できるのです。
そのことを考慮すると犬の寝床を置く場所として最適なのは、飼い主さんや家族がいることの多いリビングと言えます。窓や出入り口、テレビの近くを避けたリビングの一角や壁際に寝床を置いてあげるといいでしょう。
3.暑すぎたり寒すぎたりする
暑すぎたり寒すぎたりする環境では当然ながら、ぐっすり眠ることはできません。犬がぐっすり眠るためには、エアコンなどを使って快適な温度と湿度を保つ必要があります。
犬それぞれ快適に感じる温度は異なりますが、夏場は26℃前後、冬場は20℃前後が大体の目安です。愛犬の様子を見ながら室温を調整してあげましょう。湿度は50%前後を保つようにします。
エアコンを使用する際に注意しなくてはいけないのは、エアコンの風です。犬の体にエアコンの風が直接当たり続けると、体が冷えすぎたり暑すぎたりして、体調不良を起こす恐れがあります。エアコンの風が直接当たる場所に、愛犬の寝床を置かないようにしましょう。
4.夜中になっても照明が明るい
犬は光の刺激が少ないほうがよく眠れます。夜ふかしが習慣になっている飼い主さんは、夜中まで煌々と照明をつけてしまいがちです。それでも愛犬は寝ているかもしれませんが、ぐっすりとは眠れていない可能性があります。
飼い主さんが夜遅くまで起きている場合は、可能な範囲で薄暗い環境を作ってあげましょう。例えば照明を暗めに調整する、ケージの天井や側面を大きめのタオルや段ボールで覆って遮光する、といった方法があります。
まとめ
今回は、犬がぐっすり眠れない「ダメな環境」を4つご紹介しました。あなたのおうちは大丈夫でしたか?
もしご紹介した環境で愛犬を寝かせているのなら、愛犬はぐっすり眠れていない可能性があります。ぐっすり眠れない状態が続くと、愛犬の心身の健康が損なわれる恐れがありますので、ぐっすり眠れる環境に改善してあげましょう。