勘違い注意!しっぽを振るのは嬉しいときだけじゃない
わんこがしっぽを振るときといえば、多くの人が嬉しいときや喜んでいるときといったポジティブなイメージを抱くでしょう。
もちろんそれは間違いではないのですが、「わんこがしっぽを振っている=喜んでいる」と単純に考えてしまうと、思いがけないトラブルや事故に見舞われる恐れもあるので要注意です。
ネガティブな感情からしっぽを振っていた場合、無遠慮に近づくと突然咬みつかれて怪我をしてしまうリスクも考えられます。逆に言えば、下記のような場合にはポジティブな感情表現と捉えてほぼ間違いないでしょう。
- しっぽを高い位置で振っている
- しっぽをちぎれんばかりに振っている
- 目がキラキラ輝いている
- 口角が上がって嬉しそうな表情をしている
では逆に、「しっぽを低い位置で振っている」「ゆっくり振っている」場合にはどんな心理が働いているのかを見ていきましょう。
1.怖いけど気になる!
しっぽが低い位置にあるということは、わんこが警戒心や不安を抱いていることを示しています。
しっぽや耳を下げたままの場合や、しっぽを後ろ脚の間に巻き込んでいる場合は単純に怖がっているだけなのですが、低い位置のままでしっぽをゆっくり揺らしている場合には「怖いけど気になる!」と感じている可能性があります。
相手の得体が知れなくて怖かったり不安なのは確かなのですが、好奇心が抑えきれずにしっぽが揺れてしまっているのです。
2.それ以上近づくな!
抑えきれないのは好奇心だけでなく、攻撃心であることもあるので注意が必要です。このパターンは多くの場合、唸り声を上げる、歯をむき出すなどの威嚇行動が伴います。
このような威嚇の態度を見せながら、しっぽを低い位置で振っている場合には「それ以上近づいたら…飛びかかるぞ!」という意思表示です。今にも飛びかかって攻撃したいという衝動を抑えきれずにしっぽが揺れているのでしょう。
この場合に「しっぽを振って喜んでいる!」と勘違いして近づくと、大変な事故になりかねません。
3.下手に出ている
警戒心から威嚇をしている場合にはしっぽを振るだけでその場から動くことはありませんが、しっぽを低い位置で振りながら相手にゆっくり近づいていくことがあります。
この場合は緊張や不安からしっぽが下がっているものの、しっぽを振ることで相手に友好的な意思表示をしていると考えられます。つまり「私に敵意はないので気にしないでくださいね~」と下手に出ているということです。
人間で言えば、強そうな相手や怖そうな相手に揉み手をしながら近づいて、ヘコヘコとへりくだった態度で取り入ろうとしている、といったところでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?わんこは言葉がしゃべれませんが、それだけに嘘偽りない素直な気持ちがささいな行動や仕草に表れます。
愛犬の感情をより深く理解したいと思ったら、愛犬の行動や仕草を見逃さないようにするのが近道です。動きがわかりやすいしっぽは、その入り口として最適かもしれませんね。