愛犬との関係を深めるコミュニケーション方法
愛犬をお迎えしたばかりでまだ上手にコミュニケーションが取れていないかも…と不安な方は、ぜひ今回の記事を参考になさってみてください。懐いていないように見えるのは、もしかしたら、今のコミュニケーション方法がその犬に適していないのかもしれません。
1.散歩
犬と飼い主さんで一緒に外を歩くのは、もちろん良いコミュニケーションになります。犬の散歩というと、トイレや運動が目的になってしまいがちですが、散歩のメリットはそれだけではありません。
散歩では信号待ちをする、他の人とすれ違うなど、外でしかできない経験がたくさんあります。また犬が危険な目に遭わないように、飼い主さんの言うことをきく必要が出てきますので、しつけや社会性、マナーを身につけられます。
また、危ないイタズラや無駄吠えなどを防ぐことも期待できるので、その結果家の中で心地よく過ごすことにも繋がるのです。
2.おもちゃで遊ぶ
おもちゃを使って犬だけで遊ぶこともできますが、飼い主さんと遊ぶと良いコミュニケーションになります。
犬は子犬時代に親兄弟とじゃれあうことで、噛んだら痛いということを学びます。ですが、成長して体が大きくなってからも力加減を学ぶことは必要です。
特に大きい犬は足や引っ張る力も強いので、力加減を学んでおかないと他の犬や人にケガをさせてしまう可能性があります。
普段から犬とふれあい、人との上手な遊び方を学ばせておきましょう。
3.撫でる
犬の体を撫でるのは、とても大切なコミュニケーション法です。警戒心が強い犬は撫でられるのを嫌がるので、簡単に撫でさせてくれる時点で気を許していると言えます。
犬は好きな人に撫でられると「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、免疫力が上がって病気にかかりにくくなります。
忙しくて家族に犬を任せきりという人もいると思いますが、数分でも良いので犬を撫でてあげてください。
4.ブラッシング
ブラッシングは犬をきれいにするだけでなく、飼い主とのコミュニケーションでもあります。
そもそも犬は、足や鼻など先端を触られるのが苦手です。ブラッシングが苦手な犬もいますが、災害時や病院で治療を受けるときのためにも、普段から人に触られることに慣らしておきましょう。
コミュケーションが取りにくい犬になってしまうと…
では、人馴れしていない犬をそのままにしてしまうと、一体どのようなことが起きてしまうのでしょうか。
他の犬や人にケガをさせる
過去に虐待に遭った、怖い思いをして人に対してトラウマがある犬は、人間とのコミュニケーションが苦手になりがちです。また、コミュニケーションがとれない犬は他の犬や人も苦手になり、酷い場合はケガをさせてしまう可能性があります。
どうしても自分だけでは扱いが難しい犬になってしまった場合は、一度プロのトレーナーに相談してみることをおすすめします。
必要な医療が受けられない
病院が嫌いな犬は多く、獣医師の前で固まってしまう犬はたくさんいると思います。ですが飼い主がいれば犬が体を見せてくれるようになっていないと診察の際に苦労します。
元気な犬でも狂犬病ワクチンなどの最低限の医療は受けなくてはいけません。犬が人間社会で幸せに生きていくためにも、飼い主には安心感を持っておいてもらいましょう。
ケガや病気に気づけない
犬はしゃべれないので、体調不良でも飼い主が気づかなければ治療ができません。体を撫でるときやブラッシングで「ここが痛そう」「何かできている」と異変が見つかることが多いです。
切り傷のような軽いケガが見つかることもあれば、ガンによるできものが見つかることもあります。飼い主によるボディチェックはとても重要です。
まとめ
一般的な犬のイメージは、人が好きで甘えたがりな印象ですが、中には素っ気ない犬もいます。それでも世話をしてくれる飼い主さんのことが大好きで、行動のどこかに甘えが表れているはずです。
犬と飼い主は、ただごはんをあげるだけの関係ではありません。せっかくお迎えしたのですから、時間がかかってでもお互いを必要とする、信頼できる関係になりたいですね。
普段忙しくてなかなかじっくり愛犬と向き合えない人も、なんとか時間を見つけて犬とコミュニケーションをとってあげてくださいね。